13:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/17(火) 00:40:23.77 ID:/ylhE4Sso
*
「大室さん……ごめんなさい!!」
14:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/17(火) 00:41:00.76 ID:/ylhE4Sso
「先輩……昨日私の隣にいた子、覚えてますか?」
「え……?」
「私は今……あの子とお付き合いしています。ただの友達関係じゃないんです」
15:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/17(火) 00:41:30.58 ID:/ylhE4Sso
「先輩と赤座先輩が今付き合ってるんだとしたら……ちょっと気になることがあるんですけど、いいですか」
「なに……?」
「でもこれは……ひょっとしたら、吉川先輩を傷つけちゃうかもしれないことですけど」
16:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/17(火) 00:41:59.67 ID:/ylhE4Sso
はっきり言って、私は今の赤座先輩と吉川先輩が純粋な両想いで付き合っているとは思えなかった。
吉川先輩の想いはひたむきに赤座先輩に向かっていることだろう。だが赤座先輩のほうがわからなかった。
17:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/17(火) 00:42:41.18 ID:/ylhE4Sso
*
「ここがあかりちゃん家!」
18:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/17(火) 00:43:36.09 ID:/ylhE4Sso
リビングに向かった櫻子と別れ、私は音を立てずに階段を上った。
そして……「おねえちゃんのへや」と書かれた扉にそっと手を伸ばし、ゆっくり二回、ノックをした。
19:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/17(火) 00:44:08.43 ID:/ylhE4Sso
「あなたが何を考えてるのか……私たちにはわかりません。吉川先輩もわかっていません」
「!」
20:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/17(火) 00:45:09.18 ID:/ylhE4Sso
私は強い何かに思い当たり……今度は立ち上がってクローゼットを開ける。
「な、何をするの!!」
21:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/17(火) 00:45:44.58 ID:/ylhE4Sso
「帰って……」
「……嫌です。説明してください」
22:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/17(火) 00:46:30.81 ID:/ylhE4Sso
階下から、階段を駆け上がってくる音がした。
私はあわてて部屋の外に出る。
23:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/17(火) 00:47:11.24 ID:/ylhE4Sso
そのまま自分の家まで早歩きで帰った。同じように赤座家を出てきた櫻子が、途中で私に追いついた。
「ねえなんなの!? いったい何があったの!?」
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