22: ◆tXSQ21DKYs
2015/12/11(金) 02:14:12.87 ID:wxXgwuIMo
「穂むらを継ぐのも、考えなかったわけじゃないよ。長女だし、継ぎたくないわけじゃなかったしね」
「じゃあ、どうして?」
「私は何をしたいんだろうって考えたときに、一番に思い浮かばなかったんだよね。穂むらを継ぐのもありだなぁとは思ったけどね」
23: ◆tXSQ21DKYs
2015/12/11(金) 02:14:51.09 ID:wxXgwuIMo
トマトの赤い実をフォークで刺しながら、トマト農家になるのもありかもしれない、なんて考える。
なれるかどうかはともかく、なろうと思えるものを見つける必要がある、例えそれが、幼い子供のように単純なものであっても。
つまり、夢だ。人生を捧げる夢が必要なのだ。
24: ◆tXSQ21DKYs
2015/12/11(金) 02:15:27.37 ID:wxXgwuIMo
「真姫ちゃんは、目の前にショートケーキとチョコケーキがあったらどっちを取る?」
「……いきなりなによ」
「いいからいいから」
25: ◆tXSQ21DKYs
2015/12/11(金) 02:17:10.86 ID:wxXgwuIMo
進む道を選ぶ。選択する。
選ばなかったことは、諦める? それはなにか違う。すっぱりと諦めるほど、興味がないわけじゃない。
選びたくなかった、のだろう。私は、諦めたくなかったのだ。
26: ◆tXSQ21DKYs
2015/12/11(金) 02:19:06.80 ID:wxXgwuIMo
「……もう一度言ってくれるかい?」
「何度でも言うわ。私は、医者になるけど音楽も続けるの」
私がまた穂乃果に助けられて数日が過ぎた今日。私は自身の家に戻ってきていた。
27: ◆tXSQ21DKYs
2015/12/11(金) 02:19:32.77 ID:wxXgwuIMo
「ああ、なんなら、一人暮らしもしてみるかい? いい機会だろう」
「私、まだ高校生よ?」
「問題ないだろう? ああ、別に高坂穂乃果さんを頼ってもいいぞ?」
28: ◆tXSQ21DKYs
2015/12/11(金) 02:20:06.51 ID:wxXgwuIMo
「真姫ちゃん、今日の晩御飯なにー?」
日曜の夕方。多くの人が行きかう駅前。その一角で、私は電子ピアノの調整をしていた。
隣では穂乃果がマイクとアンプの調整をしている。周囲には物珍しそうにこちらを眺める人たちが数人。
29: ◆tXSQ21DKYs[sage]
2015/12/11(金) 02:22:56.56 ID:wxXgwuIMo
本作品はラブライブ!板に投下した作品でシリーズ物の第一作目となります
ラブライブ!板のほうで作品を投下することが困難となり、板をまたいでシリーズを継続するのもどうなのかと思いこちらに転載いたしました
30:名無しNIPPER[sage]
2015/12/11(金) 02:48:24.93 ID:TOYbAeE/O
乙
向こうでも読んでたけど続き投下してくれるのね、期待
31:名無しNIPPER[sage]
2015/12/11(金) 02:49:48.37 ID:9pd+4dUXO
おつんこ
32:名無しNIPPER[sage]
2015/12/11(金) 02:57:20.47 ID:lSTvdQrQo
本人なら支援しかない
今後はここに誘導貼って欲しい
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