13:名無しNIPPER[saga]
2015/12/25(金) 16:32:49.68 ID:lWDqkljoo
― = ― ≡ ― = ―
「――世紀末歌姫!」
(楓さんっ!)
14:名無しNIPPER[saga]
2015/12/25(金) 16:41:05.97 ID:lWDqkljoo
「……な、何故だ! 憂いなど我が翼が払おう! 我らは同胞ではないか!」
(何でやめちゃうの!? 悩みがあるなら、私だって相談に乗れます!)
「いいえ。憂いなんてありませんよ、蘭子ちゃん。CGプロはとっても良い事務所です」
15:名無しNIPPER[saga]
2015/12/25(金) 16:54:57.08 ID:lWDqkljoo
さらさらの銀髪をそっと撫でて、後ろの二人を見ました。
「肇ちゃんもアーニャちゃんも。同じ事を訊かれて、考えた事があると思うの」
16:名無しNIPPER[saga]
2015/12/25(金) 17:00:50.81 ID:lWDqkljoo
「はい。このままだと今年は私がシンデレラガールまっしぐらですね」
三人の動きがぴたりと止まりました。
えーと。分かりやすく、分かりやすく。
17:名無しNIPPER[saga]
2015/12/25(金) 17:13:58.59 ID:lWDqkljoo
◇ ◇ ◇
「あなたには魔法の素質があります。それも、私以上の」
18:名無しNIPPER[saga]
2015/12/25(金) 17:25:01.50 ID:lWDqkljoo
― = ― ≡ ― = ―
事務所へ帰る途中の車内で、完成したばかりのデモテープを聴いていました。
夢を見るという事を唄った、緩やかに流れるような優しい曲。
まだ練習の予定も立てていないのに、自然と口ずさんでしまいます。
19:名無しNIPPER[saga]
2015/12/25(金) 17:49:30.83 ID:lWDqkljoo
「…………『新約シンデレラ』?」
「文香ちゃんに勧められたんですけど……私も少し、その、思う所があって」
20:名無しNIPPER[saga]
2015/12/25(金) 18:20:17.13 ID:lWDqkljoo
「どんな本なんですか? 見覚えの無い作者さんですけど」
「そうですね……題の通り、まさに童話のシンデレラを元にした本です」
21:名無しNIPPER[saga]
2015/12/25(金) 18:39:39.06 ID:lWDqkljoo
◇ ◇ ◇
――あなたには、私のようになってほしくないのです。
22:名無しNIPPER[saga]
2015/12/25(金) 18:49:56.29 ID:lWDqkljoo
― = ― ≡ ― = ―
新盤が過去に無いペースで捌けていきます。
一世一代の大勝負と、プロデューサーはかなり強気の枚数を手配していました。
23:名無しNIPPER[saga]
2015/12/25(金) 18:50:57.28 ID:lWDqkljoo
ガラスの靴を履く事は、叶いませんでした。
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