2:名無しNIPPER[sage saga]
2016/01/30(土) 00:57:05.24 ID:NYPOpsNEo
京子「お、ちなつちゃん気が利くぅ〜」
何を勘違いしているのか上機嫌で湯呑みを差し出している京子先輩をスルーして、容器をテーブルに置く。
京子「あれ? 走り疲れてる私のために用意してくれたんじゃないの?」
3:名無しNIPPER[sage saga]
2016/01/30(土) 00:57:39.93 ID:NYPOpsNEo
京子「うん。まぁ厳密には生徒会が主催でごらく部が協力するって形みたいなんだけど、
ごらく部主導でいろいろ考えてもいいってさ」
ちなつ「それで、やるって言ったんですか?」
4:名無しNIPPER[sage saga]
2016/01/30(土) 00:58:06.07 ID:NYPOpsNEo
ちなつ「しれないけど、なんですかぁー」
京子「そ、その、来月はミラクるんのオンリーイベントがあるから、そっちの作品に集中したいなあって……。
あっ、勿論練習にはちゃんと参加するし、手を抜くつもりはないよ!」
5:名無しNIPPER[sage saga]
2016/01/30(土) 00:58:56.12 ID:NYPOpsNEo
ちなつ「京子先輩! 私が台本を考えるってことは、配役とかストーリーとか全部私の好きにしていいってことですよね!?」
京子「え? ああ、うん。その辺も自由に決めていいって言ってたよ」
私の勢いにおされたのか、京子先輩が少したじろぎながら答える。
6:名無しNIPPER[sage saga]
2016/01/30(土) 00:59:37.23 ID:NYPOpsNEo
ちなつ「そ、そそそそそれ本当ですか!? マジですか!? 確かに結衣先輩がそう言ったんですか!?」
京子「え、う、うん。確かに聞いたよ」
京子先輩がぶんぶんと首を縦に振る。
7:名無しNIPPER[sage saga]
2016/01/30(土) 01:00:25.45 ID:NYPOpsNEo
京子「あ、結衣、遅かったじゃーん。あかりも一緒なんだ」
結衣「ああ、途中でばったり会ってさ。職員室に用事があるって言うから少し待って一緒に来たんだ」
京子先輩もついて来ていたようで、私の後ろから二人に声を掛けたが、そんなこともお構いなしに
8:名無しNIPPER[sage saga]
2016/01/30(土) 01:01:01.19 ID:NYPOpsNEo
*
ちなつ「と、言うわけで。協力してね、あかりちゃん」
あかり「うん、あかり、頑張ってアイデアだすよぉ」
9:名無しNIPPER[sage saga]
2016/01/30(土) 01:01:29.26 ID:NYPOpsNEo
結衣先輩と私が結ばれる話ならいくらでも思いつくけど、折角なら一番ロマンチックなシチュエーションを演出したい。
それにあくまで文化祭の出し物という形で話を持ってきて貰ったんだから、私と結衣先輩だけじゃなくて、
きちんとごらく部と生徒会の劇という形で台本を書かなきゃならない。
相談したいことは山ほどあるし、私は一度何かに夢中になると他のものが見えなくなってしまうところがあるので、
10:名無しNIPPER[sage saga]
2016/01/30(土) 01:01:55.32 ID:NYPOpsNEo
ちなつ「はい、あかりちゃん。一応これをベースにして作ってみようかなって思うんだけど……」
あかり「あ、う、うん……け、結構な枚数だね……」
紙芝居を持ってあかりちゃんの方へ戻る。
11:名無しNIPPER[sage saga]
2016/01/30(土) 01:02:36.47 ID:NYPOpsNEo
ちなつ「どうしたの? あかりちゃん」
あかりちゃんがいつになく必死な様子なので、私は紙芝居を一旦机に伏せて、あかりちゃんを見る。
あかり「う、うん。紙芝居を見せて貰う前にどんな話か聞いておきたいかなぁって……」
12:名無しNIPPER[sage saga]
2016/01/30(土) 01:03:16.14 ID:NYPOpsNEo
確かに結衣先輩の王子様描写を増やすことに気を取られ過ぎていて、配役を増やすことまで気が回ってなかった。
ちゃんと劇の形にしなきゃいけないとは考えていたのに、書いてる間はそんなこと全然気づかなかった。
早速あかりちゃんに助けて貰っちゃったな、と思いながら私はうなだれる。
ちなつ「そっかー。ごめんねあかりちゃん。さっそく助けられちゃった」
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