過去ログ - シェアハウス (オリジナル百合)
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7: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/02/03(水) 22:14:40.23 ID:js3SwMrT0
しょうがないので、自宅の方に電話した。
電話に出たのは、妹の方だった。

「あ、もしもし……祭ちゃん?」

以下略



8: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/02/03(水) 22:27:58.21 ID:js3SwMrT0
桃ちゃんは写真では見たことある。
長い黒髪のお人形のような白い肌。
写真では目を閉じてしまっていた。
実際に話したことはなく、友達を介してしか知らない。

以下略



9: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/02/03(水) 23:02:46.02 ID:js3SwMrT0
その夜、隣の家の洗濯機がごうんごうんとよく回っていた。
暴力的なその音にびくつきながら私はため息を吐く。
一人暮らし一日目は、切れの悪いスタートだった。

それから1ヶ月が経った。
以下略



10: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/02/03(水) 23:03:49.61 ID:js3SwMrT0
眠いのでここまで


11:名無しNIPPER[sage]
2016/02/04(木) 03:52:52.23 ID:eSwlgIG2O



12: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/02/05(金) 10:44:36.27 ID:CnMOex1r0
住めば都とはよく言ったもので、確かに2ヶ月くらい経つとだいぶ慣れてきて、
帰って明かりをつけて部屋の広さを実感しては、それなりにほっとするくらいにはなった。

親が送ってくれたレトルト食品やインスタント食品は、
今まであまり手を出したことはなかったけれど、
以下略



13: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/02/05(金) 10:58:49.93 ID:CnMOex1r0
とある休日。
食料を調達しようといそいそと身支度して、
近所の人しか集まらなさそうな産直市に出かけた。
大きな袋に野菜を一杯詰め込んでアパートの階段を登る。
鉄筋のカンカンと響く音が、上から聞こえた。
以下略



14: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/02/05(金) 11:12:32.89 ID:CnMOex1r0
朝はパン食。
昼は社員食堂。
夜は和食。

という食のリズムが整い始めた頃、ふいに台所に立っている時にそれはやってきた。
以下略



15: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/02/05(金) 14:55:20.40 ID:CnMOex1r0
連休が過ぎ去った頃には、どうしても祭ちゃんに会いたくなってしまっていた。
連絡はやはり通じなかった。
突然行ったら驚くだろうけど。
病気で入院中とかでなければそれだけでも――。

以下略



16: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/02/05(金) 15:10:32.69 ID:CnMOex1r0
「お母さんも何度もインターホンを鳴らしたけど、出なかったわ。お家はまだ売り払ってないみたいだけど」

憶測ばかりで全く真実味の無い母の言葉を背に受けながら、私は急いで玄関を飛び出した。
年代物のバイクにまたがって彼女の家へと向かう。
5分くらいで彼女の家の庭木が見えた。
以下略



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