過去ログ - 連続パンティひったくり事件の真相
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1: ◆sBucZPdbnc[saga]
2016/02/07(日) 08:48:41.23 ID:gEFhjzwZ0
オリジナルSSです
ジャンルはミステリー
過度な期待はしないでください
雑談等歓迎
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2: ◆sBucZPdbnc[saga]
2016/02/07(日) 09:00:04.49 ID:gEFhjzwZ0
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3: ◆sBucZPdbnc[saga]
2016/02/07(日) 09:01:20.43 ID:gEFhjzwZ0
少し歩くと、前方に右へ折れる小道が見えてくる。町役場へと続くゆるやかな坂だ。
確か、私の記憶によれば、私の少しうしろを並んで歩いているカップルの家は隣同士であり、場所も役場のすぐ近所だったはずだ。
よし。
4: ◆sBucZPdbnc[saga]
2016/02/07(日) 09:01:53.38 ID:gEFhjzwZ0
幸い私は位置的には最後尾にいる。不自然な音を立てたりしなければ、誰も振り返ったりはするまい。大丈夫だ。
しばらく歩いている間に、もうほとんどの人間があちこちへ散っていった。もう、彼女と私と、あと2人ほどの人間しか居ない。
そして、そのあとの2人というのも、この先のY字路を左へ進むはずだ。彼女は右の小道へ逸れる為、こっそり彼女をつけている私も彼らとはここでわかれる形になる。
5: ◆sBucZPdbnc[saga]
2016/02/07(日) 09:02:41.44 ID:gEFhjzwZ0
急ぎバッグから水泳帽を取り出して頭に被り、ゴーグルで両目を覆う。仕上げに使い捨てマスクという完全装備だ。
これで、どこからどうみても、私は私でなくなった。注意してジっと覗き見られでもしない限り、ひと目で正体を看破されるなんてことはないだろう。
彼女は背後を気にすることなく、相変わらずの20メートル先を呑気に歩いていた。太陽が東に沈んでいたら、彼女はとっくに私に気がついていたかもしれない。私は駆け出した。
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