過去ログ - 綾乃「恩人が分かんない稚内なのよ」
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6: ◆okE7RBemauzk[sage saga]
2016/02/09(火) 21:58:08.48 ID:ZF+BJpS80
生徒会室に戻る
千歳は家庭の事情でさっきの時点ですでにいなかったが、1年生の二人も、
私が生徒会室を出るときに帰った
7: ◆okE7RBemauzk[sage saga]
2016/02/09(火) 21:59:17.24 ID:ZF+BJpS80
「歳納京子ーッ!!」
ごらく部の障子を両方開きながら綾乃は叫ぶ
恥ずかしくても勇気を出さなければこの役職は務まらないと彼女は思う
8: ◆okE7RBemauzk[sage saga]
2016/02/09(火) 22:00:19.89 ID:ZF+BJpS80
一人で帰るのは随分久し振りかもしれない。ほぼ毎日千歳と一緒に帰っていたから
結局、私を救ってくれた人は誰なのだろうか。あの様子では、船見さんではないだろう。歳納京子が何かを隠しているというのも考えにくい
本当にただの善意で、見知らぬ人に助けられたと考えるのも間違えではなさそうだ
こうなる前に、西垣先生に訊いておくべきだったか、少し後悔している
9: ◆okE7RBemauzk[sage saga]
2016/02/09(火) 22:01:00.80 ID:ZF+BJpS80
「綾乃ちゃんが倒れるなんて珍しいなぁ」
千歳が最初聞いた時にはひどく驚いた。自分がいないときに限ってこんなことが起きるなんてと
「それよりも助けた人が分からな稚内なのよ」
10: ◆okE7RBemauzk[sage saga]
2016/02/09(火) 22:02:00.49 ID:ZF+BJpS80
「すまん、忘れた」
その理由が見てわかる。西垣先生の髪の一部が黒くなっており、嫌なにおいもしている
「…」
11: ◆okE7RBemauzk[sage saga]
2016/02/09(火) 22:03:00.66 ID:ZF+BJpS80
「どうやった、綾乃ちゃん」
綾乃は生徒会室に帰って一番に千歳に聞かれた
「ダメだった」
12: ◆okE7RBemauzk[sage saga]
2016/02/09(火) 22:03:41.05 ID:ZF+BJpS80
再び、あの廊下で綾乃は待っていた。廊下の柱の陰には三人の影
(本当にうまくいきますの?これ)
向日葵が訝し気に櫻子に聞く
13: ◆okE7RBemauzk[sage saga]
2016/02/09(火) 22:04:13.01 ID:ZF+BJpS80
『もう一度、同じ場所で倒れてみるんですよ、同じ場所で』
数十分前の櫻子の言葉を思い出しながらも綾乃は床に寝そべってみた
(うう…。他の人に見られたらどうしようか)
14: ◆okE7RBemauzk[sage saga]
2016/02/09(火) 22:04:58.36 ID:ZF+BJpS80
しかし、そんな不安も吹き飛ぶように数分も待たずに足音が近づいて、止まった
「だ、大丈夫ですか?」
第一声が甲高い声の少女だった
15: ◆okE7RBemauzk[sage saga]
2016/02/09(火) 22:06:33.69 ID:ZF+BJpS80
「杉浦先輩…恥ずかしいと思いますけど、ごめんなさい」
しかし、結果は違った。赤座あかりは軽々と杉浦綾乃をお姫様抱っこして歩き始めた。あまりのことにあかり以外にその場にいた全員が凍り付く
(ええええ!!)
16: ◆okE7RBemauzk[sage saga]
2016/02/09(火) 22:08:01.16 ID:ZF+BJpS80
とりあえず、降ろしてもらってから綾乃はあかりに今回のことについて説明した
「もしかして、この前も私を助けてくれたのって…」
少し目を伏せながら人差し指を合わせながら訊く。少し照れている
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