過去ログ - P「ロス:タイム:ライフ」
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1: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2016/02/17(水) 20:22:01.17 ID:AuX52slUo


 You'll never walk alone

   ――名もなきサポーター



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2: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2016/02/17(水) 20:23:03.28 ID:AuX52slUo

「みんな、調子はどうだ」

そんな俺の言葉に、みんなの笑顔が返ってくる。
聞くまでもなく絶好調、ということだろう。
以下略



3: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2016/02/17(水) 20:23:50.23 ID:AuX52slUo

円陣が解かれ、舞台へと駆け出していく。
それを見送るのは、俺ともう一人。

「頼もしくなったな」
以下略



4: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2016/02/17(水) 20:24:17.08 ID:AuX52slUo


  人生の無駄を精算する、生涯最後の一時
  ――それが、ロス:タイム:ライフ

以下略



5: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2016/02/17(水) 20:25:21.33 ID:AuX52slUo

「どうもありがとうございました、失礼します」

ニューイヤーライブの成功以来、765プロはますます波に乗っている。
足を棒にして営業に回り、大半が空振りに終わっていたあの頃とは大違いだ。
以下略



6: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2016/02/17(水) 20:25:58.68 ID:AuX52slUo

「おっと」

考え事をしながら歩いていて、赤信号を見落とすところだった。
踏み出しかけた足を戻し、圧倒的な大きさで迫る夕日に目を向ける。
以下略



7: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2016/02/17(水) 20:26:45.18 ID:AuX52slUo

そんな風に物思いにふけっていたから、気付くのが遅れてしまった。
車が猛スピードでこちらに突っ込んできている。

ああ、もう、間に合わない。
以下略



8: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2016/02/17(水) 20:27:30.94 ID:AuX52slUo

『さあ、試合開始のホイッスルが鳴り響きました。今回ロスタイムに挑むのはなんと765プロのプロデューサー』

『最近、躍進を遂げる同事務所の、陰の功労者と目される人物ですね』

以下略



9: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2016/02/17(水) 20:28:12.54 ID:AuX52slUo

何が何だかわからない。
車に轢かれたと思ったら、謎の男たちに囲まれていた。
一体なんの冗談だ、そう思って視線を横にやると。

以下略



10: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2016/02/17(水) 20:28:51.32 ID:AuX52slUo

ピッ!!

その笛の音に我に返った。
分からないなら、とりあえず聞いてみよう。
以下略



11: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2016/02/17(水) 20:29:33.94 ID:AuX52slUo

数字が減っていた。

とりあえず頭の中を整理しよう。
この人たちを信じるなら、俺はやっぱり死ぬらしい。
以下略



12: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2016/02/17(水) 20:30:07.73 ID:AuX52slUo

『ようやく事態を飲み込めたようですね』

『ここまで約10分、なかなかのタイムではないでしょうか』

以下略



13: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2016/02/17(水) 20:30:36.46 ID:AuX52slUo

「ここまでお願いします。できるだけ急ぎで」

もう時間がないのなら、やるべきことは一つしかない。
そう思ってタクシーを捕まえ、事務所の住所を告げる。
以下略



14: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2016/02/17(水) 20:31:15.78 ID:AuX52slUo

『どうやら、765プロの事務所に向かっているようですね』

『成程。清々しいまでに仕事人間ですね』

以下略



15: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2016/02/17(水) 20:32:09.41 ID:AuX52slUo

【13:13】

慣れ親しんだビルを見上げる。
もうここに来ることもないのかと思うと、体中の力が抜けそうになる。
以下略



16: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2016/02/17(水) 20:32:39.05 ID:AuX52slUo

『思ったよりも落ち着いていますね』

『確かに、外からはそう見えます』

以下略



17: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2016/02/17(水) 20:33:43.90 ID:AuX52slUo

これまでの活動の資料をかき集める。
それぞれの課題、成長、可能性……
俺がいなくなっても、すぐに困るようなことが無いように。
……俺が…………いなく、なっても。
以下略



18: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2016/02/17(水) 20:34:15.08 ID:AuX52slUo

『おっと、これは主審のファインプレイ!』

『ようやく事務所に辿り着いた審判団、早々にいい仕事をしましたね』

以下略



19: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2016/02/17(水) 20:34:59.14 ID:AuX52slUo

「どうかしましたか?」

急に押し黙った俺を、音無さんが心配そうな目で見る。
……どうやら審判のことは見えていないようだ。
以下略



20: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2016/02/17(水) 20:36:36.61 ID:AuX52slUo

「大丈夫ですよ、ちょっと疲れてるだけで」

おどけたように返す。

以下略



21: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2016/02/17(水) 20:37:08.56 ID:AuX52slUo

『音無小鳥さん、優しくて気遣いが出来て、おまけに美人』

『嫁に欲しいです』

以下略



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