15:名無しNIPPER[saga]
2016/02/28(日) 00:13:55.44 ID:VZ/gYEMpo
  ― = ― ≡ ― = ― 
  
  「……それで、話って何でしょう?」 
  
  「ん? ……ああ、そっか、それで呼んだんだった」 
16:名無しNIPPER[saga]
2016/02/28(日) 00:54:10.96 ID:VZ/gYEMpo
  
  「……」 
  
 私は今、何を言おうとしたんでしょう。 
 きっと何か言いたいことがあって、一瞬浮かんできたのにすぐ沈んでしまったんだと思います。 
17:名無しNIPPER[saga]
2016/02/28(日) 11:40:15.06 ID:VZ/gYEMpo
  
  
  「普通はさ」 
  
  
18:名無しNIPPER[saga]
2016/02/28(日) 12:35:28.40 ID:VZ/gYEMpo
  
 気持ちの良い春の晴れた日だった。 
  
 事務所の社長だと名乗る怪しげな男に肩を叩かれた。 
 行ってみたら行ってみたでいきなり合格採用を告げられた。 
19:名無しNIPPER[saga]
2016/02/28(日) 13:13:26.05 ID:VZ/gYEMpo
  
  「卯月」 
  
  「はい」 
  
20:名無しNIPPER[saga]
2016/02/28(日) 13:35:28.56 ID:VZ/gYEMpo
  ― = ― ≡ ― = ― 
  
 家に近付くにつれて、何だか良い匂いがしてきました。 
 どこか馴染みのあるような、どこか懐かしいような。 
 玄関を開けると、それはいっそう強くなって。 
21:名無しNIPPER[saga]
2016/02/28(日) 13:52:17.23 ID:VZ/gYEMpo
  
 そんな風にお喋りしている間に出来上がったのは、とっても美味しそうな三段重ねのホットケーキ。 
 手を合わせて、頂きます。 
  
  「はむっ……」 
22:名無しNIPPER[saga]
2016/02/28(日) 14:10:20.63 ID:VZ/gYEMpo
  
  「どうもしてないよって言ったら、信じてくれる?」 
  
  「うん」 
  
23:名無しNIPPER[saga]
2016/02/28(日) 14:23:53.23 ID:VZ/gYEMpo
  
  
  「凛ちゃんってね、凄いの」 
  
  「うん」 
24:名無しNIPPER[saga]
2016/02/28(日) 14:42:39.72 ID:VZ/gYEMpo
  
  「私もね」 
  
 ママが、にっこりと笑いました。 
  
25:名無しNIPPER[saga]
2016/02/28(日) 15:02:37.58 ID:VZ/gYEMpo
  
 ハッとして顔を上げました。 
 ママの顔はいつの間にか、いじわるそうににやにやと笑っていました。 
  
  「……な、何言わせようとするのっ!」 
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