4: ◆URZSDzTujc
2016/03/05(土) 12:38:15.79 ID:oWKQ99WdO
「貴女の場合…手はとても魅力的ねぇ…フゥ…見とれてしまうほどに美しい。けれどまるで愛を引き寄せないわね。寧ろ…初回サービスで手もいじらせてもらうわ。顔は眉を少し弄ればとても良くなるわね。早速始めましょう」
私はベッドに寝転がされると静かに目をつぶった
期待と不安を織り混ぜた気持ちはまるで何時間も過ぎ去ったかのように感じてしまう
5: ◆URZSDzTujc
2016/03/05(土) 13:28:06.31 ID:oWKQ99WdO
何だか周りが私を見ている気がする
まるで不思議なことに気分は高翌揚して今までの自分と違ったかのように感じていた
「きゃっ!」
6: ◆URZSDzTujc
2016/03/05(土) 13:40:17.46 ID:2aUxhtkQ0
吉良吉影…会社員としてカメユーデパートで働いているらしく、今は別荘地に住んでいるらしい。だが私は相槌を打つのを忘れてしまうほどにボーッとして居た
すると突然彼は私の手を掴んだ。と言っても乱暴にではなく優しく、丁寧に扱っていた
「美しい手ですね…とても。ここまで綺麗な手に会ったのは初めてかもしれないなぁ…」
7: ◆URZSDzTujc
2016/03/05(土) 13:55:29.05 ID:oWKQ99WdO
「ここら辺で良いかな…?人気もなくてとても静かで美しい場所だよ…」
清らかな風が私の髪を撫でる。心にまで吹くかのような風は私の中のネガティブな感情までも拭い去っていく
私は今、幸せの絶頂に居た。確実に私は幸せの絶頂に。時計をちらりと見ると『30分』はとうの昔に過ぎ去っていたようだった
8: ◆URZSDzTujc
2016/03/05(土) 14:06:17.07 ID:oWKQ99WdO
私は動かなくなった彼女を地面に落とした。体力が落ちてきたのだろうか?そろそろジムにでも通うべきだろうか。おっさん臭くてたまらないことを考えてしまうのは嫌だなぁと思った
「こんなにも…」
私は切り落とした彼女の左手を後生大事に抱えると残った余分な部分を消すことにした
9: ◆URZSDzTujc
2016/03/05(土) 14:08:55.07 ID:oWKQ99WdO
以上【吉兆に迫る影】でした
読んでくださった方いらっしゃればありがとうございました!
久々に書くとコテハンミスっちゃうしダメだなぁ…誤字とかもしあれば脳内補完してもらえると嬉しいです
10:名無しNIPPER[sage]
2016/03/05(土) 15:18:12.96 ID:bRefasm10
もしや、以前花京院の墓参りに行く承太郎やサンタナがカーズに逆らった過去話の人?
おかえりなさい!
11: ◆URZSDzTujc[saga]
2016/03/05(土) 18:14:41.15 ID:2aUxhtkQ0
>>10
覚えていてくれてる人がいて感激です
もう少し書くんでまた人が来たらリクエストしてもらえると嬉しいです
12: ◆URZSDzTujc[saga]
2016/03/05(土) 22:19:23.83 ID:oWKQ99WdO
【銀の騎士の凱旋】
フランス某所の墓地
昼下がりの木漏れ日が死者達の眠りを優しく包んでいた
そこへフラりフラりと一人の青年が歩いてきた
13: ◆URZSDzTujc[saga]
2016/03/06(日) 22:55:48.29 ID:fcJ6QAejO
妹の墓前に来るといつも彼の脳裏に思い返されるのは彼女といた日々だった
彼女は自分を慕い、また自分も兄として彼女を守り愛している。今でも
時に喧嘩もした。子供の頃自分の飼っていた熱帯魚を猫に食べさせられた時には怒ったが今ではそれは良い思い出だ
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