過去ログ - 俺ガイルSS 『思いのほか壁ドンは難しい』
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484:1[sage]
2016/07/02(土) 01:43:45.63 ID:1FYr1HPy0


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以下略



485:1[sage]
2016/07/02(土) 01:46:47.97 ID:1FYr1HPy0


―――――― やられた。


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486:1[sage]
2016/07/02(土) 01:48:36.36 ID:1FYr1HPy0

少し風も出てきたことだし、傘をさしながら自転車を押すというわけにもいくまい。かといってこのまま放置して帰るのも気掛かりだ。
明日になったらもっと酷いことになっていることも十二分に考えられる。サドルがなくなっているとかならありがちだが、イタズラ半分にことごとくパーツをギられて、サドルしか残ってないとかマジで勘弁してほしいからな。

それに今のこの状況をどこからか見られているかもしれない。
以下略



487:1[sage]
2016/07/02(土) 01:51:31.07 ID:1FYr1HPy0

「 ―――― どうかしたの?」


不意にかけられた声の方に向けて振り仰ぐと、生徒昇降口の階段の上にひっそり佇む雪ノ下の姿。
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488:1[sage]
2016/07/02(土) 01:54:08.50 ID:1FYr1HPy0

雪乃「 ――― それで、どうするつもり?」

こちらに向けられた剣呑な光の宿るその目を見れば、言葉の示すところの意味は明白なのだが、俺は敢えて気が付かないフリをする。
こいついったい“なに”を“どうする”つもりなんだよ。
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489:1[sage]
2016/07/02(土) 01:55:28.77 ID:1FYr1HPy0

八幡「そうだ。よかったら、お前、これ貸そうか?」

そう言って俺が差し出したのは、もちろん今朝方小町に渡された、どこぞのシュバ○ツゼクスプロ○タイプマークIIみたいな日傘ではなく、ちゃんとした、ごくごく普通の、ノーマル仕様の非戦闘用折りたたみ傘である。

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490:1[sage]
2016/07/02(土) 01:56:55.34 ID:1FYr1HPy0

八幡「まだ身体、本調子じゃないんだろ? 無理すんなって」

雪乃「 …… バレていたのね」

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491:1[sage]
2016/07/02(土) 02:00:14.15 ID:1FYr1HPy0


雪乃「 ――― お待ちなさい。どこへ行くつもり?」


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492:1[sage]
2016/07/02(土) 02:04:38.53 ID:1FYr1HPy0

雨に濡れ、独特のきな臭い香りの漂う黒いアスファルトの歩道を無言のまま肩を並べて歩く。

ぎこちなく、確かめ合うように歩調を合わるふたりの姿を逆しまに映す水溜りに、降り注ぐ雨が絶え間なく輪を作る。

以下略



493:1[sage]
2016/07/02(土) 02:07:55.54 ID:1FYr1HPy0

不意に雪ノ下がぴくりと何かに反応を示した。

俺達のいる歩道からさほど高くない段差の上、街路樹の生垣へと真っ直ぐに向けられた彼女の視線を追うと、仔猫が一匹、木の枝の下で小さく鳴きながら雨宿りをしているのが目に止まる。

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494:1[sage]
2016/07/02(土) 02:09:21.40 ID:1FYr1HPy0

フリス○のケースを差し出し軽く左右に振ると、カラカラという軽い音にひかれたのか、恐る恐る仔猫が寄ってくる。

雪乃「すごい … あなたって動物にだけは好かれるのね」

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