過去ログ - 強い想いがあったなら
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10:名無しNIPPER
2016/03/20(日) 20:19:25.15 ID:r/YI2ILr0
−−−

 夏美が、僕のことが好きだって?
 僕は驚きのあまりその場に立ち尽くしてしまった。
 信じられない。彼女が僕のことを好きだなんて、信じられないよ。
以下略



11:名無しNIPPER
2016/03/20(日) 20:22:30.27 ID:r/YI2ILr0
「僕のことが、見えるんですね!?」
「だから見えると言っておろうが。わしを馬鹿にしとるのか」
「ははっ・・・久しぶりに人と会話できたっ・・・・・・」

 僕は老人の肩を叩こうとしたが、もちろんすり抜ける。
以下略



12:名無しNIPPER
2016/03/20(日) 20:25:20.64 ID:r/YI2ILr0
「なッ・・・・・・笑わなくていいじゃないですか!」
「いやいや・・・はははっ・・・青春しているな〜と思ってな」
「恥ずかしい・・・・・・」
「良いじゃないか。そこまで強い思いを持てる君の未練は自ら解決することで、成仏できそうじゃのう」

以下略



13:名無しNIPPER
2016/03/20(日) 20:27:46.12 ID:r/YI2ILr0
−−−

「はぁ・・・・・・」

 俺は適当にパソコンの画面をスクロールする。
以下略



14:名無しNIPPER
2016/03/20(日) 20:30:36.64 ID:r/YI2ILr0
『あきと ぼくだよ はるきだよ』

「はぁ?」

 いたずら、にしては趣味が悪い。
以下略



15:名無しNIPPER
2016/03/20(日) 20:33:01.24 ID:r/YI2ILr0
「なんで・・・・・・」

『なんでじゃないよ ぼくなんだってば ゆうれいになったんだよ』

 俺はあんぐりと口を開けた。
以下略



16:名無しNIPPER
2016/03/20(日) 20:36:30.85 ID:r/YI2ILr0
『ぼくはほんとうにゆうれいなんだよ いまきみのうでだけにひょういしてる』

 は・・・ははは・・・・・・だめだ。もう頭が理解できない。
 俺の顔は引きつった笑みを浮かべる。

以下略



17:名無しNIPPER
2016/03/20(日) 20:39:14.25 ID:r/YI2ILr0
「それで、俺に何か用事があるんだろ?」

『うん ぼくがじょうぶつするためにきょうりょくしてほしいんだ』

 どんなことでも協力してやるよ。
以下略



18:名無しNIPPER
2016/03/20(日) 20:42:23.77 ID:r/YI2ILr0
 俺は固まる。
 波川さんに告白しろ、だって?

「できるわけないだろッ!だって、お前は彼女のことが好きなんだろ?」

以下略



19:名無しNIPPER
2016/03/20(日) 20:45:20.15 ID:r/YI2ILr0
「でも、やっぱり無理だよ。だって、波川さんはお前のことが好きなんだよ」

『きいたよ』

 なんだ、聞かれてたのか。
以下略



20:名無しNIPPER
2016/03/20(日) 20:48:03.41 ID:r/YI2ILr0
−−−

 授業が終わり、私は教科書やノートを鞄に入れる。
 はぁ、今日は塾がある日だ・・・・・・めんどくさいけど仕方がないなぁ。
 そういえば、春樹君が死んだ時も塾の日だっけ。
以下略



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