過去ログ - 「奇奇怪怪、全てを呑み込むこの街で」
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26:名無しNIPPER[saga]
2016/03/25(金) 18:33:44.98 ID:RWFkivM90
ブローカーから紹介されて向かった臓器市では、それぞれの店がテントを張り、品物の値段を書いた札を並べています。何処にしようかと目移りする老人を背に、男は迷わず紫色のテントに入りました。

「俺だ」

「あぁ、旦那ですか。どうもどうも。心臓は今は品薄ですけど」
以下略



27:名無しNIPPER[saga]
2016/03/25(金) 20:35:08.45 ID:RWFkivM90
「ひっひっひ、お目目がぱっちりじゃあ〜」

「目を見開くな、気色悪い」

上機嫌な老人と共に、男はすっかり暗くなった道を進みます。此処一帯はゴーストタウンのようで、夜でも人気がありません。
以下略



28:名無しNIPPER[saga]
2016/03/25(金) 20:38:40.67 ID:RWFkivM90
【四夜目 終わり】


29:名無しNIPPER[sage]
2016/03/25(金) 21:02:30.13 ID:Y0g3+ohY0
乙!
その内、海の方の物語もあったりすんのかねぇ?


30:名無しNIPPER[sage]
2016/03/26(土) 00:59:14.66 ID:BT+RbKvAO
こういう気の置けないようで気の抜けない関係というのは、いかにも裏世界って感じだな


31:名無しNIPPER[saga]
2016/03/27(日) 22:22:30.06 ID:wOGGCkep0
「っあー……! また負けた!」

「ひっひっひ……よわーい、弱いのぉ〜」

男はサイコロの目を見て、苛立ちながら頭を掻き毟ります。老人は嬉しそうに手を叩き、琥珀色の液体をごくごくを飲み干します。
以下略



32:名無しNIPPER[saga]
2016/03/27(日) 23:12:08.31 ID:wOGGCkep0
彼らは少し移動し、近くの酒場に腰を下ろしました。多くの酒飲みで賑わっています。

「で、お前は何処から此処に来た?」

「分からないのです」
以下略



33:名無しNIPPER[saga]
2016/03/27(日) 23:12:54.38 ID:wOGGCkep0
【五夜目 終わり】


34:名無しNIPPER[sage]
2016/03/27(日) 23:15:03.80 ID:ezBwTiRTO
少年が気になるね
乙、次も期待している


35:名無しNIPPER[saga]
2016/03/28(月) 17:19:47.52 ID:sXdiIkwT0
此処はネオン街に存在する、「イサクラ」でもトップクラスの巨大カジノ。ギラギラとした明かりが昼夜構わず街を照らす、数々の大物が集まる場所です。

中では真っ赤なカーペットが中央を陣取り、周りにはトランプゲームやルーレット等の台が並んでいます。

その中央の高台には、カジノの守り主であるガーゴイルが常に見張っており、どんな不正も許しません。
以下略



36:名無しNIPPER[saga]
2016/03/28(月) 17:21:39.56 ID:sXdiIkwT0
【六夜目 終わり】


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