123:名無しNIPPER[saga]
2016/04/11(月) 17:38:40.44 ID:7huFBj350
既にリリンとしての命は尽きていたから、港で脱出ポットが回収された時点で既に、マナはリリンとしての自分の身体はもう必要無いと思った。
124:名無しNIPPER[saga]
2016/04/11(月) 17:39:46.45 ID:7huFBj350
だからこそ、いま目の前で死に逝こうとしている男の手引きで彼【碇シンジ】と再会し、何時かの再会を約束して別れた後すぐに、彼女は何の躊躇も無く自らの意思で自身のリリンとしての身体をLCLへと還した。
精神(魂)だけの存在となり、いまだ覚醒しない碇シンジに関わるリリン達を動向を、使徒にもリリンにも属さない中立の立場で傍観する者となるために。
125:名無しNIPPER[saga]
2016/04/11(月) 18:03:04.64 ID:7huFBj350
凶弾に倒れた加持の遺体を、数名の黒服の男達が黒塗りの車のトランクへと詰めこみはじめた。
彼の遺体はそのまま処理場へと運ばれ、遺棄されたその場所で人知れず土へと還ることになる。
126:名無しNIPPER[saga]
2016/04/11(月) 18:04:27.85 ID:7huFBj350
マナ(あとはどのタイミングで、この人を彼女に渡すべきかしら……?)
魂をこの世界に定着させたとはいえ、彼は既に死んだ人間であり、その恋人の彼女【葛城ミサト】はいまを生きている人間である。
127:名無しNIPPER[saga]
2016/04/11(月) 18:05:42.66 ID:7huFBj350
だが、それが分かっていてもマナにはそれを阻止するつもりも、その事実をNERVの関係者に伝えるつもりも無い。
128:名無しNIPPER[saga]
2016/04/11(月) 18:07:05.26 ID:7huFBj350
《site : 渚カヲル》
カヲル(僕は何故、こんなことをしたのだろう……?)
129:名無しNIPPER[saga]
2016/04/11(月) 18:08:16.70 ID:7huFBj350
カヲル(もう間も無く、おそらくサード・インパクトが始まる…… それならば、この彼女の魂も、溶け合うリリン達の中へと還した方が良いのかな?)
此処NERVのジオフロントの外で、自身の素体を使用したダミー・プラグにより9体の量産型EVAが活動を始めたことを、カヲルは感じ取っていた。
130:名無しNIPPER[saga]
2016/04/11(月) 18:08:55.24 ID:7huFBj350
彼等は本当に、気がついていないのだろうか?
その先に待ち受ける未来は、種としての滅亡でしか無いという事実に。
131:名無しNIPPER[saga]
2016/04/11(月) 18:09:59.07 ID:7huFBj350
カヲル(気がついていても、既に後戻りの出来ない状況なのか……)
NERVの司令の方はよくわからないが、SEELEの老人達の方は結構、強引な無理押しを行っていたようであった。
132:名無しNIPPER[saga]
2016/04/11(月) 18:11:02.74 ID:7huFBj350
マナ「こんなところに、先客がいるとは思わなかったわ……」
カヲル(っ!?)
140Res/81.96 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。