343:名無しNIPPER[saga]
2016/05/17(火) 23:36:23.69 ID:Fxr7uh8Eo
◇
しばらくしてから静奈姉はふてくされた顔のまま庭に戻ってきた。
どういう会話があったのかはわからないが、彼女はやけになったように缶チューハイをあけはじめる。
344:名無しNIPPER[saga]
2016/05/17(火) 23:36:49.88 ID:Fxr7uh8Eo
とにかくメンバーが揃ったところで、バーベキューがはじまった。
わいわい騒ぐみんなの姿をぼんやり眺めながら、ここに今いる自分がとても不思議だと感じた。
「にぎやかですねえ」と、俺の隣に座ったるーがアップルジュースを飲みながら言う。
345:名無しNIPPER[saga]
2016/05/17(火) 23:37:16.67 ID:Fxr7uh8Eo
そこそこの時間が流れたあと、
「もういいもん!」と急に静奈姉が立ち上がった。
その声にびっくりして、みんな彼女に注目した。
346:名無しNIPPER[saga]
2016/05/17(火) 23:37:44.36 ID:Fxr7uh8Eo
「同情はまったくしないけど、ちょっとうらやましくはあるかなあ」
何の話だろう、と、思わず首を傾げた。
347:名無しNIPPER[saga]
2016/05/17(火) 23:38:25.60 ID:Fxr7uh8Eo
「あ、ふたり付き合ってるんだって。聞いてない?」
遊馬兄が止める間もなくあっさり言うと、静奈姉は茫然とした顔になる。
348:名無しNIPPER[saga]
2016/05/17(火) 23:39:18.66 ID:Fxr7uh8Eo
そんな流れもあったけど、いつのまにか、遊馬兄と静奈姉は、
すず姉や美咲姉、ちい姉も交えて、普通に話をするようになっていた。
そうなってしまうと、場はなかなかに混乱して、俺やるーが話題に入り込む隙間もない。
349:名無しNIPPER[saga]
2016/05/17(火) 23:40:08.29 ID:Fxr7uh8Eo
戻ってみると、庭は既に静かになってしまっていた。
遊馬兄たちは花火の後片付けをしていて、美咲姉とすず姉はふたりそろって縁側に寝転んでうたた寝していた。
350:名無しNIPPER[saga]
2016/05/17(火) 23:40:37.39 ID:Fxr7uh8Eo
◇
バーベキューの翌日には部活があった。
351:名無しNIPPER[saga]
2016/05/17(火) 23:41:09.00 ID:Fxr7uh8Eo
◇
で、その部活が終わってから、ゴローの号令で俺と高森は集合させられた。
352:名無しNIPPER[saga]
2016/05/17(火) 23:41:35.64 ID:Fxr7uh8Eo
◇
課題をして、バンドの練習があって、みんなと遊んだりして、バイトをして、
なんだか急に慌ただしくなった生活の合間に、俺は部誌の原稿を書いていた。
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