過去ログ - 幸子「ドリーム・ステアウェイ」 みく「イントゥ・ヘル」
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51: ◆.nnFO3p0tfz9[saga]
2016/04/26(火) 16:36:56.02 ID:bET4RgXZ0
 そして――十分な時間≠ェ過ぎた。
 過去の残響≠さえ狂わせるに足るだけの時間――

 ――きぃいいぃぃぃぃいいぃいぃぃぃぃぃぃぃ。

以下略



52: ◆.nnFO3p0tfz9[saga]
2016/04/26(火) 16:39:31.62 ID:bET4RgXZ0
「あら……美嘉ちゃん、来てくれたわよ」

「バッチリ見えてる、オッケーオッケー」

 未だに楓と美嘉は背中合わせに立っていたが、幸子が姿を見せたのは、美嘉が見ている側の廊下だった。
以下略



53: ◆.nnFO3p0tfz9[saga]
2016/04/26(火) 16:57:32.99 ID:bET4RgXZ0
 十数メートル。
 立って向かい合うには遠いが、走ればほんの数秒で埋まってしまう距離――美嘉は、包丁を逆手に構え駆け抜けた。
 走り込む勢いに、包丁自体の刃の分厚さ、そして指すべき箇所を知った、知ってしまった事による慣れ。
 しくじる理由は何もなかった。
 意思を奪われた人形のような敵へ、肋骨の隙間を抜けるように刃を突き立てれば、どれ程の鮮血が吹き上がるかも知っていた。 
以下略



54: ◆.nnFO3p0tfz9[saga]
2016/04/26(火) 17:01:15.84 ID:bET4RgXZ0
ドラマって設定で書いてたけどこれ地上波放送出来なくね?


55:名無しNIPPER[sage]
2016/04/26(火) 18:04:54.45 ID:6J5gE0zVO
映画ならともかくドラマの映像技術なんてなんの臨場感もないからヘーキよヘーキ
暇を持て余したPTAくらいしか来ない来ない


56:名無しNIPPER[sage]
2016/04/26(火) 19:12:00.12 ID:qn60vKdIo
深夜枠ならなんとか...


57:名無しNIPPER[sage]
2016/04/26(火) 20:43:15.49 ID:7Zhitbfd0
雑なCGなんだよ、それか肝心なところは暗くて見えない。


58:テラフォーマーズ的黒塗路線もありかもしれない ◆.nnFO3p0tfz9[saga]
2016/04/27(水) 01:19:51.55 ID:pZ1nV2hYO
 『人体の七割以上は水である』とは、分かりやすい比喩のようなものであるが、この時は。
 城ヶ崎美嘉の体が、コンクリートの上に落下した時は、比喩をそのままに受け取る事が出来ただろう。
 落下音は、濡れた布をはたく音に近かった。べしゃ、と言おうか、ぐしゃ、と言おうか――そして人体は弾む事なく、コンクリートに衝突した勢いで、一部が崩れて張り付いたのだ。
 城ヶ崎美嘉にとって幸いだったのは、もはや痛覚など機能していなかった事。内臓が破裂して血を顔面から噴き出しながらも、彼女は痛みを感じていなかった。
 仰向けに倒れ、空を見上げながら、彼女の目に映るのは遠い過去の記憶。
以下略



59:テラフォーマーズ的黒塗路線もありかもしれない ◆.nnFO3p0tfz9[saga]
2016/04/27(水) 01:20:33.89 ID:pZ1nV2hYO
「……苦しむわよ」

 警告は一度きり、答えさえ待たず、楓は歌≠――己の総身、全霊を以て、ただ一人に鎮魂歌≠捧げる。
 落下の衝撃で破れた肉と皮膚が、表面上は塞がり、喉に開いた傷も閉じて、美嘉の顔に生気が戻り――
 
以下略



60: ◆.nnFO3p0tfz9[saga]
2016/04/27(水) 01:21:39.02 ID:pZ1nV2hYO
 四階廊下での戦闘で受けた干渉≠ヘ、あいが楓の視界から外れ、十分に時間が経過した事で、既に効力を失っていた。四肢には力が戻り、決して飛びぬけたものではない彼女の力だが、落涙尽きぬ楓の腕を押さえるには、過ぎたる程であった。

「もういい、貴女にそんな顔をさせてまで、続ける戦いではないでしょう……」

 楓の両目を手で覆い隠し、東郷あいは首を振る。
以下略



61: ◆.nnFO3p0tfz9[saga]
2016/04/27(水) 01:22:54.02 ID:pZ1nV2hYO
次回、書こうと思って書き忘れてた事に今気づいた種明かし回。幸子はかわいい。


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