過去ログ - 【モバマスSS】僕はペロである
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1: ◆yz988L0kIg[saga]
2016/04/25(月) 02:08:30.07 ID:1LusWY94O
・佐城雪美ちゃんの飼猫であるペロのお話
・地の文あり


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2: ◆yz988L0kIg[saga]
2016/04/25(月) 02:09:32.62 ID:1LusWY94O
僕は猫だ。

名前はまだない。

なんだか薄暗くてジメジメが嫌で飛び出したことだけは覚えている。
以下略



3: ◆yz988L0kIg[saga]
2016/04/25(月) 02:10:44.53 ID:1LusWY94O
ちらりと、人間たちの住処をカーテンの隙間から覗いてみる。

ささやかな僕の趣味、人間観察。

どの家も、今日ばっかりは家族揃って大きな鶏肉を食べていた。
以下略



4: ◆yz988L0kIg[saga]
2016/04/25(月) 02:16:19.78 ID:1LusWY94O
「………………」

彼女はしゃがみこんで僕を見つめる。

「あなた……サンタさんに……お願いして……来てくれた……?」
以下略



5: ◆yz988L0kIg[saga]
2016/04/25(月) 02:18:21.68 ID:1LusWY94O
僕は初めて、ここが自分の居場所なのだと感じることができた。

人間はこんなときやっぱり泣くんだろうか。

にゃぁとないてみせる。
以下略



6: ◆yz988L0kIg[saga]
2016/04/25(月) 02:18:52.33 ID:1LusWY94O

以前、飼猫からこんな話を聞いた。

人間は、首輪をつけた猫の下僕になりご飯や寝床を提供するのだと。

以下略



7: ◆yz988L0kIg[saga]
2016/04/25(月) 02:19:33.45 ID:1LusWY94O





以下略



8: ◆yz988L0kIg[saga]
2016/04/25(月) 02:20:10.65 ID:1LusWY94O
「私……雪美……あなたは…………?」

僕は……?

名前を聞かれているようだが僕には名前がない。
以下略



9: ◆yz988L0kIg[saga]
2016/04/25(月) 02:21:22.22 ID:1LusWY94O
「ふふっ……ペロって……する…………びっくり……」

「あなた…………ペロ…………どう…………?」

「長靴をはいた猫……好きなお話…………ペロ……主人公…………」
以下略



10:名無しNIPPER[sage]
2016/04/25(月) 02:22:35.12 ID:1LusWY94O
とりあえずここまで。
また書けたらこちらのほうに上げさせて頂きます。


11:名無しNIPPER[sage]
2016/04/25(月) 02:38:43.84 ID:txLBf7saO
最期は死ぬのか…


12:名無しNIPPER[sage]
2016/04/25(月) 09:54:32.86 ID:XBjmsxF0O
バンプオブチキンの手に掛かるととりあえずネコ科動物は死ぬ


13:名無しNIPPER[sage]
2016/04/25(月) 14:06:34.00 ID:7JtyVSVoo
決して石を投げられながら手紙を届けて死んだり吊り橋から落ちて死んだりはしないはず、酒を飲んで溺れて死ぬ。


14:名無しNIPPER[sage]
2016/04/26(火) 10:51:45.66 ID:/9iCErX3O
荒木先生がかかわると8割死ぬな


15: ◆yz988L0kIg[saga]
2016/04/27(水) 20:39:14.34 ID:WVOD8aOHO
それから、僕と雪美ちゃんはずっと一緒に居た。

彼女が学校というものへ行っている昼間は相変わらずふらふらとで出掛けていたが、彼女が戻ってくるころには必ず家にいるようにした。

それは、彼女に望まれたことでもなく彼女が帰る頃に自然と戻りたくなるからなのだ。
以下略



16: ◆yz988L0kIg[saga]
2016/04/27(水) 20:42:16.90 ID:WVOD8aOHO
ひなたぼっこしていると雪美ちゃんが帰ってくる音がした。

「ペロ………ただいま……………」

ランドセルを床に起き、僕の隣に仰向けに寝そべる。
以下略



17: ◆yz988L0kIg[saga]
2016/04/27(水) 20:42:43.96 ID:WVOD8aOHO
そりゃそうか。

僕はなぜか雪美ちゃんの言葉はわかるが、僕の言葉は雪美ちゃんにはわかるはずもなかった。

僕なんかがにゃぁと喚き立てて迷惑だっただろうか。
以下略



18: ◆yz988L0kIg[saga]
2016/04/27(水) 20:44:54.04 ID:WVOD8aOHO
閃いたように、彼女は口を開く。

「うん……そう……パパ……ママ……許してくれた…………」

初めて話すことができた。
以下略



19:名無しNIPPER[sage]
2016/04/27(水) 22:01:15.97 ID:WVOD8aOHO
本日はここまで。
続きが書けたらまた上げます。


20:名無しNIPPER[sage]
2016/04/28(木) 19:02:54.94 ID:GL5Vj0rYO
面白い乙


21: ◆yz988L0kIg[saga]
2016/05/06(金) 00:44:11.39 ID:E+CTUbUdO
――――――――――

雪美ちゃんの学校がお休みのある日、初めて雪美ちゃんの両親を見た。

僕を撫でている手を止め、玄関へ走りだした。
以下略



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