過去ログ - 高森藍子「菜々さんへの誕生日プレゼントが思いつかない……」
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37:名無しNIPPER[saga]
2016/05/15(日) 22:23:56.60 ID:5maGnF/Q0
クッキーの端をゆっくりと飲み込んで、立ち上がる。
鋭く息を吸った途端、台本がぱらぱらとめくられていく様子が脳裏をよぎった。
まるで、繰り返し練習してとうとう撮影の日を迎えたドラマのよう。
少し違うのは……役に入る必要がないことと、台本なんてないこと。

以下略



38:名無しNIPPER[saga]
2016/05/15(日) 22:24:46.71 ID:5maGnF/Q0
……堂々としていた、つもりでも。やっぱりどこかズレているように思えて、つい口ごもってしまう。
ぽかんとしている菜々へと、加蓮が肘で軽く小突いた。
それでも誰も言わないまま、少しの沈黙の時間が続く。

もうちょっとだけ、言わなきゃ。
以下略



39:名無しNIPPER[saga]
2016/05/15(日) 22:25:36.83 ID:5maGnF/Q0
大げさにしすぎた。

悩みすぎた。

最初は、あれこれ想像しながら、ずっと心を弾ませながら雑誌をめくっていたはずなのに。
以下略



40:名無しNIPPER[saga]
2016/05/15(日) 22:26:26.74 ID:5maGnF/Q0
そして1つ思い出した。物陰に隠れて、2人の言い争いを見ていた時に思ったことを。

「じゃあ、今日の夜は藍子の家に集合ってことで――」
「えー、だめですよ。今日は、私と菜々さんの2人で話し合うんですから。加蓮ちゃんは来ちゃだめですっ♪」
「んなっ――え!? 私ハブ!? ちょ……藍子!?」
以下略



41:名無しNIPPER[saga]
2016/05/15(日) 22:27:08.34 ID:5maGnF/Q0


おしまい。
読んでいただき、ありがとうございました。

以下略



42:名無しNIPPER[sage]
2016/05/15(日) 22:34:59.37 ID:/hOdjbQ1o
ええ話や……


43:名無しNIPPER[sage]
2016/05/16(月) 00:56:50.49 ID:OtpqYDGLo
乙!


44:名無しNIPPER[sage]
2016/05/16(月) 13:56:42.76 ID:G9pegSXs0
おいくつになったの?


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