過去ログ - オフィーリア「心からお慕いしておりました」
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42: ◆d/8j7bKhKM[sage]
2016/06/02(木) 01:00:59.10 ID:oBZyXVaHO
ハムレット「いや、なんでもないさ」

すると、ハムレット様はニヤニヤしながら指で円を作ってみせます。
なんでしょう、とても人を腹立たせるのが上手でいらっしゃいます。

以下略



43: ◆d/8j7bKhKM[sage]
2016/06/02(木) 01:02:27.77 ID:oBZyXVaHO
私は二月の倍、4ヶ月と言ったつもりだったのですが、ハムレット様は私の話を全然聞いていない様でした。
あるいは、その様に見せただけでしょうか。
訂正しようと口を開きかけた所で、幕開けを知らせるトランペットが鳴り始めました。

ハムレット「あの二人を見ているといい。焦る様子が目に浮かぶ様だ」
以下略



44: ◆d/8j7bKhKM[sage]
2016/06/02(木) 01:03:59.43 ID:oBZyXVaHO
黙劇の内容は、まず王と妃が仲睦まじく登場、その後王は土手に寝そべり、王が眠ったのを確認して妃は立ち去ります。
続いて別の男が現れ、王冠を取り上げるとそれに口付けをし、寝ている王の耳に毒を流し入れ立ち去ります。
妃が戻ってきて王が亡くなっているのに気付き、激しく悶えます。
また例の男が従者を引き連れ戻ってくると、妃を慰め、死体を運ばせます。
彼はそのまま贈り物をして妃を口説きますが、妃は始めこれを拒みます。
以下略



45: ◆d/8j7bKhKM[sage]
2016/06/02(木) 01:05:23.64 ID:oBZyXVaHO
オフィーリア「あれはどういう意味なのでしょうか」

信じたくはありませんが、これがハムレット様の指示で演っている劇ならば、ハムレット様の思惑を反映しているということでしょうか。
先程王様が仰っていた、「劇をお二人に見せようとする魂胆」がこれだとするならば、恐ろしいことになります。

以下略



46: ◆d/8j7bKhKM[sage]
2016/06/02(木) 01:06:54.47 ID:oBZyXVaHO
含みのある視線を向けてみても、ハムレット様は意図を汲み取ろうとはなさいません。
恐らく、気付いてはいらっしゃるのでしょうけど。

ハムレット「あぁ、君が開いて見せてやれば何だって教えてくれるさ」

以下略



47: ◆d/8j7bKhKM[sage]
2016/06/02(木) 01:08:23.20 ID:oBZyXVaHO
そうして演劇が始まりました。
劇の間もハムレット様は演者に向かって野次を飛ばしたり、解説を高々と叫んだりなさいましたが、それ以外には特に問題もなく劇は進んでいきました。
しばらくすると、最初の黙劇で見たシーンにさしかかりました。
黒衣を纏った男が手に瓶を持って現れます。

以下略



48: ◆d/8j7bKhKM[sage]
2016/06/02(木) 01:10:18.74 ID:oBZyXVaHO
オフィーリア「あら、陛下がお立ちに」

ハムレット「空砲に怯えでもされたか?」

立ち上がった王様のお顔は、蒼白で、すごい量の汗もかいてます。
以下略



49: ◆d/8j7bKhKM[sage]
2016/06/02(木) 01:11:14.69 ID:oBZyXVaHO
ハムレット「何、脛の傷に滲みたのだろう」

ハムレット様は一同が出て行った扉をジッと見つめています。
まるで、その先にいらっしゃる王様の様子を透視している様でした。

以下略



50: ◆d/8j7bKhKM[sage]
2016/06/02(木) 01:14:17.42 ID:oBZyXVaHO
お待たせしてごめんなさい
思いつきで古典に手を出すべきじゃないですね
難航しているので更新頻度はかなり落ちると思われます
元々筆が遅いのに難しさも相まって全然書けないです…


51:名無しNIPPER[sage]
2016/06/03(金) 03:01:50.61 ID:BEzt1ALmO

応援してる


52:名無しNIPPER[sage]
2016/06/15(水) 15:59:04.17 ID:QuRReHZ5O
まってる


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