1:名無しNIPPER[sage]
2016/05/22(日) 23:52:47.14 ID:0eCQaFymO
独自設定あり 
 あと遅刻
SSWiki : ss.vip2ch.com
2:名無しNIPPER[saga]
2016/05/22(日) 23:54:57.06 ID:0eCQaFymO
  
 私はいつも思う。 
  
 人生の中で別れというものは突然やってくる、と。 
  
3:名無しNIPPER[saga]
2016/05/22(日) 23:56:18.53 ID:0eCQaFymO
  
 昔、私はお姫ちんにこんな話を聞いた。 
  
 人と人との繋がり。「縁」と呼ばれるもの。 
  
4:名無しNIPPER[saga]
2016/05/22(日) 23:59:04.36 ID:0eCQaFymO
  
 16年間生きてきて、私も人並みに別れというものを経験してきたつもりだ。 
  
 親しい人との別れの時は、いつも決まって景色は涙の色に染まっていた。 
  
5:名無しNIPPER[saga]
2016/05/23(月) 00:02:26.66 ID:grmWURQOO
  
 次に訪れた別れは、中学三年生の夏だった。 
  
 りっちゃん……秋月律子プロデューサーが765プロを卒業し、独立して新しくアイドルプロダクションを立ち上げたのだ。 
  
6:名無しNIPPER[saga]
2016/05/23(月) 00:05:11.43 ID:grmWURQOO
  
 その後私が高校生になってからも、別れは度々訪れた。 
  
 ひびきんとまこちんが765プロを辞め、ダンススクールの講師になった。 
  
7:名無しNIPPER[saga]
2016/05/23(月) 00:07:48.74 ID:grmWURQOO
 ーーーーーーーー 
  
 突然だけど、私は今、ピンチに立たされている。 
  
 はっきり言って人生最大のピンチかもしんない。 
8:名無しNIPPER[saga]
2016/05/23(月) 00:10:26.90 ID:grmWURQOO
  
 亜美「……ねえやよいっち、ちょびっとだけ休憩にしない? 私、小腹が空いたかなーって」 
  
 やよい「気合い入れてやらないとまた赤点取っちゃうよ? 『勉強教えて』って言ってきたのは亜美でしょ? まずは区切りのいいところまでやっちゃおうよ」 
  
9:名無しNIPPER[saga]
2016/05/23(月) 00:13:49.05 ID:grmWURQOO
  
 はるるんはこないだめでたく21歳を迎えたわけだけど、今も昔と変わらずこうしてちょくちょくお菓子を作ってきてくれる。 
  
 って言っても、昔と違ってうちの所属アイドルは四人になってしまったので、作ってくる量は控えめになったんだけど。 
  
10:名無しNIPPER[saga]
2016/05/23(月) 00:16:03.43 ID:grmWURQOO
  
 春香「それで亜美、テスト勉強はどう?」 
  
 亜美「どーもこーもないよ……。今度のテストはマジでヤヴァいかも……」 
  
11:名無しNIPPER[saga]
2016/05/23(月) 00:18:07.65 ID:grmWURQOO
  
 春香「そういえば、亜美って理系なんだね。ちょっと意外かも」 
  
 亜美「うん。真美が理系選択したから、なし崩し的にね」 
  
12:名無しNIPPER[saga]
2016/05/23(月) 00:20:59.81 ID:grmWURQOO
  
 春香「テスト勉強かぁ……なんだか懐かしいなぁ」 
  
 亜美「そっか、はるるんは高校卒業してもう三年経つんだね」 
  
13:名無しNIPPER[saga]
2016/05/23(月) 00:22:31.08 ID:grmWURQOO
  
 春香「興味がなかったわけじゃないんだよね。キャンパスライフってなんだか楽しそうに思えたし」 
  
 遠い目で語るはるるんは、なんだか大人びて見える。 
  
14:名無しNIPPER[saga]
2016/05/23(月) 00:25:11.58 ID:grmWURQOO
  
 確かにアイドルはキラキラ輝けるし、楽しいこともたくさんある。 
  
 でも、楽しいだけじゃない。 
  
15:名無しNIPPER[saga]
2016/05/23(月) 00:28:44.31 ID:grmWURQOO
 ーーーーーーーー 
  
 真美「……え? テスト勉強? もちろんしてるに決まってるっしょ!」 
  
 お風呂場に真美のバカでかい声が響く。 
16:名無しNIPPER[saga]
2016/05/23(月) 00:32:04.37 ID:grmWURQOO
  
 亜美「ねえ真美、ひょっとして……大っきくなった?」 
  
 私の言葉に、真美は少し恥ずかしそうに胸を隠しながら言った。 
  
17:名無しNIPPER[saga]
2016/05/23(月) 00:35:58.89 ID:grmWURQOO
  
 真美「……あ、そだ」 
  
 体を洗い終わった真美が、おもむろにこちらに向き直った。 
  
18:名無しNIPPER[sage]
2016/05/23(月) 07:33:23.73 ID:4T/USqVRo
 乙 
19:名無しNIPPER[saga]
2016/05/23(月) 19:43:26.59 ID:grmWURQOO
 ーーーーーーーー 
  
 次の日、真美の話を聞くために私たちはとある喫茶店に来ていた。 
  
 オシャレな感じで、どこか落ち着いた雰囲気のお店。 
20:名無しNIPPER[saga]
2016/05/23(月) 19:44:40.24 ID:grmWURQOO
  
 真美「いいお店だね、ココ」 
  
 真美が店の中を見回して言った。 
  
21:名無しNIPPER[saga]
2016/05/23(月) 19:45:53.96 ID:grmWURQOO
  
 亜美「ねえ、やめるっていつ? まさか今すぐじゃないよね?」 
  
 真美「一応、来年の春で活動に区切りをつけるつもり。三年生になったら勉強に専念したいから」 
  
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