31:名無しNIPPER[saga]
2016/05/23(月) 20:10:44.91 ID:grmWURQOO
私はなんだか、真美が手の届かない遠くへ行ってしまったような気がした。
こんなこと気づかなければよかった。
32:名無しNIPPER[saga]
2016/05/23(月) 20:12:59.92 ID:grmWURQOO
どのくらいそうしていたんだろう。
不意に肩に置かれた手が私を現実に引き戻した。
33:名無しNIPPER[saga]
2016/05/23(月) 20:15:34.65 ID:grmWURQOO
P「……本当に送って行かなくて大丈夫なのか?」
真美「うん、平気。今日は二人で話しながら帰りたい気分だから。……ね、亜美?」
34:名無しNIPPER[saga]
2016/05/23(月) 20:19:03.13 ID:grmWURQOO
外に出ると、辺りはすっかり暗闇に包まれていて、夜空にはまん丸になりきれない月が寂しそうに浮かんでいた。
それほど寒くもなく、暑くもない。
35:名無しNIPPER[saga]
2016/05/23(月) 20:23:40.52 ID:grmWURQOO
亜美「……ねえ、真美」
真美「……うん」
36:名無しNIPPER[saga]
2016/05/23(月) 20:26:19.01 ID:grmWURQOO
真美「……私もね、何も考えないで決めたわけじゃないんだよ」
亜美「……うん」
37:名無しNIPPER[saga]
2016/05/23(月) 20:27:52.81 ID:grmWURQOO
真美「でも、私がアイドルを辞めるからって亜美まで辞めちゃダメだよ? アイドルしてる時の亜美ってホントに楽しそうだし、なんたって今をときめくスーパーアイドルなんだからさっ」
亜美「そんなことない! 亜美、真美には勝てないもん! 真美の方がすごいアイドルだもん!」
38:名無しNIPPER[saga]
2016/05/23(月) 20:39:53.60 ID:grmWURQOO
涙が止まらない。
こんなだから私はいつまでも真美に追いつけないんだ。
39:名無しNIPPER[saga]
2016/05/23(月) 20:44:24.86 ID:grmWURQOO
真美「あずさお姉ちゃん、りっちゃん、いおりん、ミキミキ……」
仲間の名前を上げる度に、真美は優しく私の背中を叩いた。
40:名無しNIPPER[saga]
2016/05/23(月) 20:47:19.45 ID:grmWURQOO
そうして私はしばらく真美の胸で泣いて、心の中がようやく少し晴れた。
まだ悲しい気持ちは残ってるけど、それは自力で乗り越えていかなきゃいけないんだよね、きっと。
41:名無しNIPPER[saga]
2016/05/23(月) 20:51:04.60 ID:grmWURQOO
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後日、765プロにて。
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