64:名無しNIPPER[saga]
2016/05/31(火) 22:06:37.75 ID:6D4QUdRpo
◇ ◇ ◇
数ヶ月が経った。
65:名無しNIPPER[saga]
2016/05/31(火) 22:07:10.76 ID:6D4QUdRpo
外へ連れ出すだけなら難しい事ではなかった。
一応、協会へ申請する決まりになっているが、ドールが所有者の居住範囲から離れた時に所有者のIDOLに自動的に許諾通知が届くようになっているため、煩雑な手続きなど一切する必要がないのだ。
美優たちは単に蘭子を外に出すのを怖がっているだけなのである。
一口に怖いと言っても、その理由は様々だったが。
66:名無しNIPPER[saga]
2016/05/31(火) 22:07:50.21 ID:6D4QUdRpo
楓「いいじゃないですか。行きましょう。私も暇ですし」
蘭子の顔がパアっと明るくなった。
しかし美優はどこか不安そうである。
「でも……」と言いかける美優の手を、楓はそっと抑えて黙らせた。
67:名無しNIPPER[saga]
2016/05/31(火) 22:08:32.40 ID:6D4QUdRpo
……夜、蘭子が寝てしまってから、楓と美優は話し合った。
主に蘭子が外出するにあたっての心配事である。
美優「転んで怪我したりしないかしら」
68:名無しNIPPER[saga]
2016/05/31(火) 22:09:32.97 ID:6D4QUdRpo
楓「あそこは元々保守派が集まって出来た一角ですし、確かサーフェイスWETの設備工事に反対していたはずです。私が一番心配なのは、買い物中に蘭子がいきなり活動停止になったりしないかっていう所で……」
美優「か、活動停止!?蘭子ちゃんが動かなくなるってことですか!?」
楓「シッ、静かに……蘭子が起きちゃいますよ」
69:名無しNIPPER[saga]
2016/05/31(火) 22:10:21.45 ID:6D4QUdRpo
楓「まあ、こればかりは蘭子を信じるしかないです。よほどのことがなければ大事にはならないと思いますが……」
楓のこうした心配は、真剣ではあるもののどこか楽しんでいる節があった。
しかし美優の心には不安しかない。
70:名無しNIPPER[saga]
2016/05/31(火) 22:11:31.41 ID:6D4QUdRpo
休憩、しばらくしたら再開
71:名無しNIPPER[sage]
2016/05/31(火) 22:32:55.40 ID:KqnWjx040
いちゃいちゃ系のssかと思って開いたら全然違った。世界観がすごいな、おもしろい!
72:名無しNIPPER[sage]
2016/05/31(火) 23:03:44.67 ID:seHXYNi0O
先達も言っている。乙女よ大志を抱けと
73:名無しNIPPER[sage]
2016/05/31(火) 23:41:23.16 ID:jCSPAsly0
実に面白い
74:名無しNIPPER[saga]
2016/06/01(水) 00:25:44.85 ID:49W9hqJ1o
◇ ◇ ◇
日曜日、商店街は案の定の混み具合だった。
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