過去ログ - サトシ「100レベのトランセルで俺はポケモンマスターになってやるぜ!」
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69: ◆Lm.jAMKRZLFA[saga]
2016/06/01(水) 00:21:11.28 ID:jn6QrRSX0
沙亜夜「……もう沙亜夜と呼ぶのはやめてください。私はもうあなたのポケモンではありません」

サーナイトの返答は極めて辛辣で、声もまた冷ややかだった。
ここ最近のサトシの横暴ぶりに心底呆れ果て、失望していたのだ。
逃げ出したくなる気持ちも一理ある。
以下略



70: ◆Lm.jAMKRZLFA[saga]
2016/06/01(水) 00:21:41.51 ID:jn6QrRSX0
ひとまずハナダシティへ行こう。
サトシと別れたサーナイトは、その思いを胸に滑りやすい砂利道をひたすら駆けていた。
夜気に当たり冷静になってきたのか、後悔の念が彼女の中に芽生えていた。
少し言い過ぎたかもしれぬ。
しかし、今から戻るのは自分のプライドが許さない。
以下略



71: ◆Lm.jAMKRZLFA[saga]
2016/06/01(水) 00:23:00.95 ID:jn6QrRSX0
プラズマ団したっぱA「やけに辛気臭い場所だな。本当に『いでんしのくさび』とやらがあるのか?」

プラズマ団したっぱB「伝承にはかつて、キュレムの潜在能力を畏怖した人類が、おつきみやまの頂上に『いでんしのくさび』を埋め、未来永劫他人の手に渡らぬよう封印したとある。ゲーチス様もそれをお探しだ」

プラズマ団したっぱA「はは、我らが頭領も遂に呆けなさったか。全世界の改造ポケモンを抹殺するのに、改造ポケモンを用いるとはな。本末転倒とはまさにこのこと」
以下略



72: ◆Lm.jAMKRZLFA[saga]
2016/06/01(水) 00:23:26.78 ID:jn6QrRSX0
プラズマ団したっぱB「何奴!」

雷轟の如き誰何と共に、ウツボットの背中から伸びた蔦が鞭の様にしなり、沙亜夜の隠れている岩を撃砕した。
追撃の如く炸裂したヘドロ爆弾によって、山頂が黒煙と毒の瘴気で充満する。
二つとも沙亜夜は身を低くし直撃せずに済んだが、タイプの相性的にウツボットは闘いを避けたい相手であった。
以下略



73: ◆Lm.jAMKRZLFA[saga]
2016/06/01(水) 00:24:10.49 ID:jn6QrRSX0
プラズマ団したっぱA「ハハハ! 馬鹿言うなって、こーんな真夜中に山をほっつき歩いてる酔狂者なんざ俺らしか……」

彼の言葉はこの時点で永久に凍結された。
黒煙に紛れ跳躍してきた沙亜夜により、その喉を握り潰されたのだ。
哀れなテロ組織の末端兵士は口から赤黒い血を吐いた後、漆黒の谷底へと消えていった。
以下略



74: ◆Lm.jAMKRZLFA[saga]
2016/06/01(水) 00:24:54.45 ID:jn6QrRSX0
沙亜夜「人を……人を殺してしまった!」

沙亜夜は愕然とした。
ポケモン同士が魂をぶつけ合ってこそ、ポケモンバトルは意味を成す。
トレーナーを殺してしまっては、ただの殺人にしかならない。
以下略



75: ◆Lm.jAMKRZLFA[saga]
2016/06/01(水) 00:26:12.23 ID:jn6QrRSX0
沙亜夜「人を……人を殺してしまった!」

沙亜夜は愕然とした。
ポケモン同士が魂をぶつけ合ってこそ、ポケモンバトルは意味を成す。
トレーナーを殺してしまっては、ただの殺人にしかならない。
以下略



76: ◆Lm.jAMKRZLFA[saga]
2016/06/01(水) 00:26:51.24 ID:jn6QrRSX0
???「動くな沙亜夜! 今そっちに行く、力尽きるんじゃねェぞッ!」

沙亜夜「サ……トシ……さん?」

半ばトランセルのスピードに引きずられる様に走り出したサトシは、近くの岩盤を踏み台にしてウツボットの目前へ躍り出た。
以下略



77: ◆Lm.jAMKRZLFA[saga]
2016/06/01(水) 00:27:22.25 ID:jn6QrRSX0
サトシ「なるほどね」

サトシ「根を張って傷をチマチマ癒す魂胆だったのだな。狡猾にも程があるぜ!」

サトシ「テメーのご主人は余程性格の悪いゲス野郎だったのであろうな! ペッ!」
以下略



78: ◆Lm.jAMKRZLFA[saga]
2016/06/01(水) 00:27:57.24 ID:jn6QrRSX0
サトシ「大丈夫か、沙亜夜!」

サトシはボールを取り出し、戻そうと中央のボタンを押したがまるで反応しない。
フライゴミが噛みついた時に、ボールの拡大機能が故障してしまったのだ。
サトシはボールを投げ捨て、力の無いサーナイトを背負った。
以下略



79: ◆Lm.jAMKRZLFA[saga]
2016/06/01(水) 00:28:37.21 ID:jn6QrRSX0
道中、血の匂いを嗅ぎつけたズバットの群れに襲撃されたり、座った岩がゴローンであったりと災難に絶えなかった。
それでもサトシは、サーナイトを決して放り出しはしなかった。
土砂降りの中、何故ここまで必死になって自分を見限ったサーナイトを運んでいるのか。
それはサトシ自身にも分からない。
ただ、打算によるものでないことは明らかだった。
以下略



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