過去ログ - 速水奏「The Dark Side of the Moon」
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17:墓堀人[saga]
2016/07/01(金) 12:44:15.90 ID:kj4bVlfs0
「あの…ひとつ、相談があるのですけれど…」


グラスを傾けながらお互いの近況を報告し終えたそんな頃、文香が重々しく口を動かした。

以下略



18:墓堀人[saga]
2016/07/01(金) 12:44:53.68 ID:kj4bVlfs0
「まぁ業界の人間も多く来るだろうし、おかしな格好ができないって事は分かるわ。それとも…セクシーなドレスでプロデューサーさんを誘惑するつもり?」


私がまた意地悪な顔をして言うと、彼女の目が大きく開かれた。

以下略



19:墓堀人[saga]
2016/07/01(金) 12:45:34.46 ID:kj4bVlfs0
文香の…初恋の人…?



「…こんな話できる方が他にはいないので…良い機会だと思いまして……その…」
以下略



20:墓堀人[saga]
2016/07/01(金) 12:46:03.29 ID:kj4bVlfs0
「初恋の人って言うけど、今も好きなの?」

「いえ、そのような事は…決して」

「でしょう?だったら何も問題ないじゃない」
以下略



21:墓堀人[saga]
2016/07/01(金) 12:46:34.87 ID:kj4bVlfs0
「好きだったと言っても…遠くから見ているだけで…何かを行動に移した事は……殆どありませんでした。私にとってあの人は太陽のように眩しくて、ただただ…遠くから彼の姿を眺めて…たまに会話するだけで満足していました……今思い返しても…子供のような恋愛だったと…恥ずかしくなってしまいます。」


彼女はまるで物語の語り部のような静かな話し方で訥々と話していく。

以下略



22:墓堀人[saga]
2016/07/01(金) 12:47:59.53 ID:kj4bVlfs0
「でも…」


彼女は続ける

以下略



23:墓堀人[saga]
2016/07/01(金) 12:48:28.12 ID:kj4bVlfs0
泣いている?誰が?私が?

自分の頬に手を当てると何かが指の隙間に流れ込む。

それは手の甲を伝い、手首の辺りで床へと落ちた。
以下略



24:墓堀人[saga]
2016/07/01(金) 12:48:58.11 ID:kj4bVlfs0
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以下略



25:墓堀人[saga]
2016/07/01(金) 12:50:54.51 ID:kj4bVlfs0
「はぁ…恥ずかしいところみせちゃったわね」

「いいえ、そんな事はありません…『涙にもそれなりの快感がある』という言葉もあります…今日の奏さんはストレスを発散しただけです」


以下略



26:墓堀人[saga]
2016/07/01(金) 12:51:41.13 ID:kj4bVlfs0

「文香、私貴方が妬ましいの」

「…それは…どうしてですか?」

以下略



27:墓堀人[saga]
2016/07/01(金) 12:52:43.08 ID:kj4bVlfs0
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以下略



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