過去ログ - 速水奏「The Dark Side of the Moon」
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20:墓堀人[saga]
2016/07/01(金) 12:46:03.29 ID:kj4bVlfs0
「初恋の人って言うけど、今も好きなの?」

「いえ、そのような事は…決して」

「でしょう?だったら何も問題ないじゃない」
以下略



21:墓堀人[saga]
2016/07/01(金) 12:46:34.87 ID:kj4bVlfs0
「好きだったと言っても…遠くから見ているだけで…何かを行動に移した事は……殆どありませんでした。私にとってあの人は太陽のように眩しくて、ただただ…遠くから彼の姿を眺めて…たまに会話するだけで満足していました……今思い返しても…子供のような恋愛だったと…恥ずかしくなってしまいます。」


彼女はまるで物語の語り部のような静かな話し方で訥々と話していく。

以下略



22:墓堀人[saga]
2016/07/01(金) 12:47:59.53 ID:kj4bVlfs0
「でも…」


彼女は続ける

以下略



23:墓堀人[saga]
2016/07/01(金) 12:48:28.12 ID:kj4bVlfs0
泣いている?誰が?私が?

自分の頬に手を当てると何かが指の隙間に流れ込む。

それは手の甲を伝い、手首の辺りで床へと落ちた。
以下略



24:墓堀人[saga]
2016/07/01(金) 12:48:58.11 ID:kj4bVlfs0
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以下略



25:墓堀人[saga]
2016/07/01(金) 12:50:54.51 ID:kj4bVlfs0
「はぁ…恥ずかしいところみせちゃったわね」

「いいえ、そんな事はありません…『涙にもそれなりの快感がある』という言葉もあります…今日の奏さんはストレスを発散しただけです」


以下略



26:墓堀人[saga]
2016/07/01(金) 12:51:41.13 ID:kj4bVlfs0

「文香、私貴方が妬ましいの」

「…それは…どうしてですか?」

以下略



27:墓堀人[saga]
2016/07/01(金) 12:52:43.08 ID:kj4bVlfs0
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以下略



28:墓堀人[saga]
2016/07/01(金) 12:53:27.79 ID:kj4bVlfs0
「あら、ちひろさんってば酷いわね。お世話になった二人の晴れ舞台だもの、きちんとお祝いしなきゃと思って」



「ありがとうございます」と彼女は頭を下げ、もう一度渡しと目線を交わす。
以下略



29:墓堀人[saga]
2016/07/01(金) 12:54:01.72 ID:kj4bVlfs0
たぶん今の私は、かなり嫌味な顔をしているだろう。

けれども彼女はそんな私の万倍も悪い笑顔でこう返す。


以下略



30:墓堀人[saga]
2016/07/01(金) 12:55:14.62 ID:kj4bVlfs0
これで本当に、やるべき事は全部やった。

清算すべきものは全てした。

今日は本当に来て良かったと、心から思えた。
以下略



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