過去ログ - 吹雪「はやく辞めてくださいよ司令官」 提督「吹雪さんこそ」
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22:名無しNIPPER[sage]
2016/07/04(月) 04:56:05.46 ID:aDhFgsff0
乙でございます


23: ◆36ujqGfUl2[saga]
2016/07/05(火) 14:15:44.78 ID:WUg/S8Lr0
陽炎改二はまだ出ていませんが続きを書いてしまったので続きです
別シリーズはまったく進んでいないので息抜きになっていませんだめでは?
ところで今更ですがこの作品には独自設定がたくさんでてきますが二次創作とはそういうものです


以下略



24: ◆36ujqGfUl2[saga]
2016/07/05(火) 14:16:28.56 ID:WUg/S8Lr0
「……私もこの鎮守府にこだわっているわけではないですよ」
「じゃあ何にこだわってるんです。机ですか、海ですか、食堂のごはんですか」

 ごはんなら自分が作ってあげるのでやめればいい、とは言わなかった。
 なんか負けた気がするから。
以下略



25: ◆36ujqGfUl2[saga]
2016/07/05(火) 14:17:21.42 ID:WUg/S8Lr0
 肺に海水を流し込まれたように激しくむせている。
 やはり。やはりそうなのか。
 すごい速度で吹雪がテーブルから足を下ろして立ち上がった。顔が赤い。

「突然何を言い出すんですか! ついに鎮守府の毒が頭に回ってしまったんですか? もう提督としての業務は無理なんじゃないですか!」
以下略



26: ◆36ujqGfUl2[saga]
2016/07/05(火) 14:18:13.64 ID:WUg/S8Lr0
「はー」

 提督が去った後に、吹雪は頬杖をついて二本目のタバコをくわえていた。火は点けていない。
 一本目は提督が見えなくなった後、床にたたきつけて踏みにじってやった。ざまあみろ。

以下略



27: ◆36ujqGfUl2[saga]
2016/07/05(火) 14:19:11.72 ID:WUg/S8Lr0
 急に声をかけられて、思わず吹雪はタバコをくわえたまま振り向いた。
 そこに立っていたのは、一人の駆逐艦娘だ。しっかりと整えられた髪、服、手袋、靴下、靴、いずれにも隙がない。
 髪を下ろし、スカーフを外して胸元を空けた吹雪とは対照的だった。
 その毅然とした姿に、吹雪はじろじろと遠慮のない視線を往復させる。
 どうやら、彼女は駆逐艦娘の親潮だ。
以下略



28: ◆36ujqGfUl2[saga]
2016/07/05(火) 14:21:44.10 ID:WUg/S8Lr0
 しかし、吹雪の薄笑いは変わらず、バカにしたように彼女を見ていた。親潮がますます腹を立てて、言葉を繋げていく。

「3日前からずっと見ていましたけれど、あちこちでタバコは吸う、だらしない服装、司令への暴言……ひどすぎます」
「お、親潮、そのあたりにしておこう……」

以下略



29: ◆36ujqGfUl2[saga]
2016/07/05(火) 14:24:20.48 ID:WUg/S8Lr0
「止めないで初月」

 親潮は吹雪をにらみつけたまま、怒りのこもった声を出す。

「いや、しかし……」
以下略



30: ◆36ujqGfUl2[saga]
2016/07/05(火) 14:30:13.22 ID:WUg/S8Lr0
 くわえていたタバコを足元に落とし、見せ付けるように踏みつける。
 その間も吹雪の表情はにこやかで、口調もまた変わらず穏やかだったが、親潮はその裏に心臓が潰れそうな圧力を感じていた。
 吹雪の中に存在していたそれを、ずっと感じてはいたのだ。わかっていたから、今まで何も言えなかった。
 内在していたものを表に出した吹雪の迫力に、逃げ出したくなる。それでも親潮は、吹雪をにらみかえしてみせた。

以下略



31: ◆36ujqGfUl2[saga]
2016/07/05(火) 14:32:29.26 ID:WUg/S8Lr0
 もちろんそれはわかっている。わかっていたつもりだった。

「私、は……」
「そんな顔では……食べられちゃいますよ」

以下略



32: ◆36ujqGfUl2[saga]
2016/07/05(火) 14:34:21.46 ID:WUg/S8Lr0
 後ろの初月には、瞬間移動して親潮に抱きついた吹雪が、そのままテーブルの上に押し倒した、という風に見えた。
 親潮は当然あわてる。

「な、な、何、して……?」
「もーーっ、本当に親潮ちゃんかわいい!」
以下略



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