過去ログ - 開かない扉の前で
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67:名無しNIPPER[saga]
2016/07/10(日) 01:16:21.45 ID:ZjlcYbSYo


「前、見て」

「前……?」
以下略



68:名無しNIPPER[saga]
2016/07/10(日) 01:17:24.87 ID:ZjlcYbSYo

 それにしても……さっきからなんだか、現実感がない。
 夢の中みたいだ。視界にうつるものをなんだか遠くに感じる。

 ケイくんは背後の鏡に近付き、手のひらで触れた。
以下略



69:名無しNIPPER[saga]
2016/07/10(日) 01:17:51.77 ID:ZjlcYbSYo

「悪い夢でも見てるみたいだ」

 とケイくんは言う。本当にそのとおりだとわたしは思う。
 
以下略



70:名無しNIPPER[saga]
2016/07/10(日) 01:18:41.74 ID:ZjlcYbSYo

 わたしは黙って、ケイくんに右手を差し出した。

「……なに?」

以下略



71:名無しNIPPER[saga]
2016/07/10(日) 01:20:02.90 ID:ZjlcYbSYo



 
 そうしてふたたび意識が浮かび上がったとき、わたしとケイくんは手をつないだまま、
以下略



72:名無しNIPPER[saga]
2016/07/10(日) 01:20:32.69 ID:ZjlcYbSYo

「……ここ、どこ?」

 ケイくんが思わずこぼしたようにそう呟いたけれど、もちろんわたしにも答えは浮かばなかった。

以下略



73:名無しNIPPER[saga]
2016/07/10(日) 01:21:09.32 ID:ZjlcYbSYo

「……厄介なことになったな」

「意外と落ち着いてるね、お互い」

以下略



74:名無しNIPPER[saga]
2016/07/10(日) 01:21:58.44 ID:ZjlcYbSYo

「……とにかく、どうしよう?」

「……どうしよう、なあ」

以下略



75:名無しNIPPER[saga]
2016/07/10(日) 01:22:39.95 ID:ZjlcYbSYo

 乾いた夜風が吹いている。少しの肌寒さと、足首の痛みを、わたしは感じ取る。

「どうして夜なんだろう?」

以下略



76:名無しNIPPER[saga]
2016/07/10(日) 01:23:27.35 ID:ZjlcYbSYo

「……こいつは悪夢的だな」

 とケイくんは言った。たしかに、とわたしは思った。

以下略



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