過去ログ - 開かない扉の前で
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932:名無しNIPPER[saga]
2017/11/26(日) 23:25:01.94 ID:L2HTNNmfo

 そして僕が立っていた場所は、西欧風の箱庭めいた街だった。
 すみれと一緒に、僕が最初に辿り着いた街。

 他人事みたいな街灯の灯りが、やけに刺々しく僕に降り掛かってくる。
以下略



933:名無しNIPPER[saga]
2017/11/26(日) 23:25:32.79 ID:L2HTNNmfo

 前方に高い石段があり、その上に木製の古い椅子が置かれている。誰かがそれに腰掛けている。

 あたりを見回すと、四方もまた同様だった。石段があり、誰かが腰掛けている。

以下略



934:名無しNIPPER[saga]
2017/11/26(日) 23:26:02.63 ID:L2HTNNmfo

 不意に、公園の隅に据えられた樹上から声がした。

「きみ自身を否定し、裁き、審問しているとき、きみは否定されるべききみ自身から逃れて、否定する側に立っている」

以下略



935:名無しNIPPER[saga]
2017/11/26(日) 23:26:30.69 ID:L2HTNNmfo

 僕らはどこまで行っても地を這う動物だ。
 空は僕らの住処ではない。

 そんな当たり前のことを、僕は忘れてしまっていたのだろうか。
以下略



936:名無しNIPPER[saga]
2017/11/26(日) 23:27:09.27 ID:L2HTNNmfo

 そしてふたたび視線を地上に戻したとき、僕の目の前に広がっていたのは、
 見覚えのある、僕の過ごしていた街に似ている、そんな場所だった。

 不意に、声が聴こえた気がする。
以下略



937:名無しNIPPER[saga]
2017/11/26(日) 23:28:04.63 ID:L2HTNNmfo

 そうして、わけもなく、ただ、直感した。
 これから見る景色が、おそらく、僕に下される判決なのだろう。

 誰かが僕に下す審判なのだろう。
以下略



938: ◆1t9LRTPWKRYF[saga]
2017/11/26(日) 23:28:44.00 ID:L2HTNNmfo
つづく

723-3 優先 → 有線
723-5 付けなくて → 抜けなくて

以下略



939:名無しNIPPER[sage]
2017/11/27(月) 08:24:34.62 ID:dYikqQdJ0
おつです


940:名無しNIPPER[saga]
2017/11/28(火) 01:09:15.76 ID:OSRTiBSYo

∴[Cheshire Cat]K/a


 おそらくは、夢のような光景だ。
以下略



941:名無しNIPPER[saga]
2017/11/28(火) 01:10:11.13 ID:OSRTiBSYo

◇ 


 広場の中央近くに花壇があった。
以下略



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