過去ログ - 北上「離さない」
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285: ◆FlW2v5zETA[saga]
2016/09/19(月) 03:12:56.90 ID:E7lzRi1dO

1月3日。
天候、雨。____県某所。

白い車を空き地に停め。
以下略



286: ◆FlW2v5zETA[saga]
2016/09/19(月) 03:15:25.92 ID:E7lzRi1dO

車から少し歩き、やがて彼女はある場所に辿り着いた。
それは丁度リビングの辺りに大穴の空いた、よくある2階建ての家。

靴のまま家の中へ上がると、女の目には赤茶けた壁が広がる。
以下略



287: ◆FlW2v5zETA[saga]
2016/09/19(月) 03:17:01.74 ID:E7lzRi1dO

続いて隣の部屋を開けると、今度は半袖のセーラー服が壁に掛けられていた。

こちらの部屋は物の多くが持ち出され、ラックが空となった箇所が目に付く。
しかし火事場泥棒と言うには、余りにも部屋が荒れていない。
以下略



288: ◆FlW2v5zETA[saga]
2016/09/19(月) 03:18:58.89 ID:E7lzRi1dO

遡る事、12月30日。××鎮守府工廠。


年の瀬寸前のこの日だが、工廠には年末ムードは全く無かった。
以下略



289: ◆FlW2v5zETA[saga]
2016/09/19(月) 03:21:12.38 ID:E7lzRi1dO

「お疲れー、二人も終わったとこ?」
「北上さん、お疲れ様です。明日で仕事納めでしたっけ?」
「そだよー、元旦から休み。アタシの寝正月が始まる!」
「ドヤって言う事じゃないですよー。あ、アレ録画しなきゃ。大晦日と言えばビンタですよ。」
以下略



290: ◆FlW2v5zETA[saga]
2016/09/19(月) 03:23:17.42 ID:E7lzRi1dO

夕食を終え、各々部屋へと別れれば。
そう言えば自分達が戻るまで、北上と顔を合わせる機会が無い事にケイは気付く。

冬休みのローテーションの関係上、北上の休みの最終日と、工廠組の休みの初日は被っていた。
以下略



291: ◆FlW2v5zETA[saga]
2016/09/19(月) 03:25:09.62 ID:E7lzRi1dO
『ヒマしてますよ。どうしました?』
『さっき髪切りたいって言ってたじゃん?切ったげよっか?』
『切れるんですか?出来たらお願いしたいですね。』
『任せときなってー。工廠でいい?部屋だと色々アレだしさ。あ、古新聞だけお願いね。』
『大丈夫ですよ。先行って部屋暖めとくんで、また後で。』
以下略



292: ◆FlW2v5zETA[saga]
2016/09/19(月) 03:31:19.75 ID:E7lzRi1dO


「ふふーん、見て見て。結構本格的っしょー。」
「すげ、美容院で見るハサミだ。どうしたんですこれ?」
「髪いじるの、アタシの特技なんだー。これでも元美容師志望。ま、色々あって今艦娘だけど。
以下略



293: ◆FlW2v5zETA[saga]
2016/09/19(月) 03:32:38.27 ID:E7lzRi1dO

「こんな風にケイちゃんとゆっくり話すの、久々だね。
成人式だもんねー、かっこよくしなきゃね。」
「実家に軽く顏出しゃ充分ですよ。」
「まあまあ、たまにはスーツ着るのも大事だよ。」
以下略



294: ◆FlW2v5zETA[saga]
2016/09/19(月) 03:34:35.72 ID:E7lzRi1dO

「バスって夜行?」
「夜行ですねー。寝れる気がしないですよ…。」
「夕張ちゃんの寝込みにイタズラしちゃダメだよ?」
「しません!」
以下略



295: ◆FlW2v5zETA[saga]
2016/09/19(月) 03:35:57.54 ID:E7lzRi1dO


ケイと別れた後、北上が自室へと歩を進めると、彼女の部屋の前には段ボールが置かれていた。

艦娘宛の荷物は、管理人がこうして各々の部屋の前に置いておくシステムとなっている。
以下略



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