11: ◆JxFTtO5TBE[saga]
2016/07/17(日) 13:49:14.98 ID:z6mFNZbg0
ビーッ、ビーッ、ビーッ、ビーッ、
いやだ、こんな音は聞きたくない。
12: ◆JxFTtO5TBE[saga]
2016/07/17(日) 13:52:30.00 ID:z6mFNZbg0
「小梅ちゃん!」
浸水を警告するアラームが鳴り続けていた。
13: ◆JxFTtO5TBE[saga]
2016/07/17(日) 13:55:23.55 ID:z6mFNZbg0
岸はほんの数メートル先に見えていた。
しかしそれは、そうあってほしいと願う私が見た幻だった。
14: ◆JxFTtO5TBE[saga]
2016/07/17(日) 13:59:06.40 ID:z6mFNZbg0
怪物が牙の生えた大きな口で私たちの戦車を噛み砕こうとしている。
鋼鉄の車体など簡単に引きちぎってやるぞと、何度も上下にゆさぶってくる
15: ◆JxFTtO5TBE[saga]
2016/07/17(日) 14:00:38.31 ID:z6mFNZbg0
「外に逃げないと!」
「だれか助けて!だれかぁっ!」
16: ◆JxFTtO5TBE[saga]
2016/07/17(日) 14:02:14.42 ID:z6mFNZbg0
計器と照明の灯りがすべて消えた。
鳴り続けていたアラームが消えた。
17: ◆JxFTtO5TBE[saga]
2016/07/17(日) 14:04:47.90 ID:z6mFNZbg0
蛇口から出る水の音だ。
ひねり出た水がばたばたとコンクリートに打ちつけられた。
18: ◆JxFTtO5TBE[saga]
2016/07/17(日) 14:06:55.35 ID:z6mFNZbg0
黒森峰には戦車道が目的の人間が大勢集まる。
経験者というアドバンテージはここでは全く価値をなさない。
19: ◆JxFTtO5TBE[saga]
2016/07/17(日) 14:08:56.20 ID:z6mFNZbg0
「ああ、こっちこそごめん」
しかしよくよく見るとそれは私たちの副隊長の姿だった。
20: ◆JxFTtO5TBE[saga]
2016/07/17(日) 14:14:43.62 ID:z6mFNZbg0
「いいえ、副隊長に馴れ馴れしくするなんてできません」
私がそう言うと彼女は少し悲しそうな表情で小さなため息をついた。
21: ◆JxFTtO5TBE[saga]
2016/07/17(日) 14:16:47.43 ID:z6mFNZbg0
「さすがは副隊長です。明日は私たちの分まで頑張ってください」
「うん、ありがとう!」
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