過去ログ - 赤星小梅「びしょぬれの記憶」
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20: ◆JxFTtO5TBE[saga]
2016/07/17(日) 14:14:43.62 ID:z6mFNZbg0

「いいえ、副隊長に馴れ馴れしくするなんてできません」

私がそう言うと彼女は少し悲しそうな表情で小さなため息をついた。

以下略



21: ◆JxFTtO5TBE[saga]
2016/07/17(日) 14:16:47.43 ID:z6mFNZbg0

「さすがは副隊長です。明日は私たちの分まで頑張ってください」

「うん、ありがとう!」

以下略



22: ◆JxFTtO5TBE[saga]
2016/07/17(日) 14:19:54.41 ID:z6mFNZbg0

「あの……!副隊長!私に戦車道のことを教えてくれませんか?」

気がつくと私は副隊長に向かってそう叫んでいた。

以下略



23: ◆JxFTtO5TBE[saga]
2016/07/17(日) 14:21:35.89 ID:z6mFNZbg0

そのときの私は副隊長がそっと後ろに引いていることにも気づかなかった。

私がどんどん彼女に近寄っていったからだ。

以下略



24: ◆JxFTtO5TBE[saga]
2016/07/17(日) 14:24:07.13 ID:z6mFNZbg0

「……ああ……そ、そうですか!」

「うん。こんなのじゃ参考にならないかもしれないけど……」

以下略



25: ◆JxFTtO5TBE[saga]
2016/07/17(日) 14:25:35.60 ID:z6mFNZbg0

「いやぁっ!いやあああああああああああ!」

誰かの声がすぐ近くで響いた。



26: ◆JxFTtO5TBE[saga]
2016/07/17(日) 14:26:30.53 ID:z6mFNZbg0

獣の咆哮が聞こえた。

怪物が今まさに私たちを食らおうと喉を鳴らしている。

以下略



27: ◆JxFTtO5TBE[saga]
2016/07/17(日) 14:28:02.37 ID:z6mFNZbg0

「助けて!」

叫び声がうるさい。

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28: ◆JxFTtO5TBE[saga]
2016/07/17(日) 14:29:17.91 ID:z6mFNZbg0

目も耳も息さえもふさがれた。

私は誰かを掴もうともがいた。

以下略



29: ◆JxFTtO5TBE[saga]
2016/07/17(日) 14:31:21.07 ID:z6mFNZbg0

ここはもう怪物の胃の中だ。

このまま私は消えていく。

以下略



30: ◆JxFTtO5TBE[saga]
2016/07/17(日) 14:33:44.10 ID:z6mFNZbg0

私と母の戦車の音だった。

その音はいつも軽快で、母の微笑みを届けてくれた。

以下略



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