過去ログ - 南条光 「ヒーローは涙を見せない」【モバマス】
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1: ◆r7.ia/fmbkBu[saga]
2016/07/22(金) 01:01:29.10 ID:qqSs0KNp0

女子A「ねえ、光? 帰りにカラオケ寄ってかない?」

光「あ、ごめん……今日はレッスンがあるから」

女子B「じゃあ、しょうがないね〜。頑張ってね! 応援してるから!!」

光「う、うん……」


クラスメイトの二人はそのまま別の女子を誘いに行った。特別仲が良いわけでもない二人。クラス全員に聞いてるみたいだ。

別にカラオケに行けなかったのが悲しいとか、そういうわけじゃない。レッスンや仕事で行事に出れないことなんてデビューしてから何度もあった。

まして、カラオケに行ってもあたしが歌いたい歌とみんなが聞きたい歌が同じとは思えない。

それなりに売れてはいるみたいだし、最近もよくコンビで仕事に出てる。もちろん、仲間たちに不満はない。それでも、時々悩むことがある。

私はアイドルを続けたいのだろうか。

デビューから3年。高校二年生になった私はそんなことばかり考えていた。



※注意。アイドル数名の成長妄想あり


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2: ◆r7.ia/fmbkBu[saga]
2016/07/22(金) 01:02:43.33 ID:qqSs0KNp0

晶葉「で、私のところに来るのか……」

光「う……だ、だってレッスンまで時間あるし……晶葉なら何か答えてくれるかなって……」

以下略



3: ◆r7.ia/fmbkBu[saga]
2016/07/22(金) 01:03:26.96 ID:qqSs0KNp0


屋上は茜色に染まっていた。それほど高くないこの事務所からだと、周りの建物にさえぎられてしまい、夕日が完全に見えることはない。まるで森のようだ。うっそうと茂った灰色の樹海。

光「……昔はよくここで遊んだな」
以下略



4: ◆r7.ia/fmbkBu[saga]
2016/07/22(金) 01:03:53.50 ID:qqSs0KNp0


飛鳥「なに、これも一つの運命さ。で、いったいどういった相談なんだい?」

光「私が本当にやりたいことって何だろうって……このままアイドルを続けてくのに、もっとこう、目標みたいなの必要じゃないかなって」
以下略



5: ◆r7.ia/fmbkBu[saga]
2016/07/22(金) 01:04:25.38 ID:qqSs0KNp0

それって誰?と聞こうとした瞬間。けたたましい音を響かせながら見知った顔が扉を開いた。

キッとした悪戯好きな釣り目に、変わらないおでこ。最近は私が若干大きくなったからか、からかわれることも少なくなった。

以下略



6: ◆r7.ia/fmbkBu[saga]
2016/07/22(金) 01:05:03.42 ID:qqSs0KNp0


トレーナー「じゃあ、今日のレッスンはここまで。次回までに復習しておくこと」

光・麗奈「お疲れ様でした!!」
以下略



7: ◆r7.ia/fmbkBu[saga]
2016/07/22(金) 01:05:37.71 ID:qqSs0KNp0

はぁ、と大きなため息をつくと麗奈は立ち上がる。

麗奈「ほら、こーゆーときこそあんたの出番でしょ。入ってきていいわよP」

以下略



8: ◆r7.ia/fmbkBu[saga]
2016/07/22(金) 01:06:22.45 ID:qqSs0KNp0

プロデューサーに連れてこられたのは大きなスクリーンや機材のある視聴覚ルームだ。

ライブの映像やMVの完成品をみんなで見たりして使うことが多い。

以下略



9: ◆r7.ia/fmbkBu[saga]
2016/07/22(金) 01:06:52.64 ID:qqSs0KNp0


光『なあなあ、P。これってもう動いてんの?? OK?』

映像の中には、今よりももっと幼く、目をキラキラさせた、長い髪の、3年前の私がいた。
以下略



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