7: ◆naranciafLZ1[saga]
2016/07/25(月) 00:59:41.68 ID:Jp+bK6hio
「んじゃ、二人組ば作って」
「はーい」
砲撃や操縦の練習は二人組で行うことが多い。
8: ◆naranciafLZ1[saga]
2016/07/25(月) 01:01:07.88 ID:Jp+bK6hio
誰もついてこられないという意味はすぐにわかる。
「ん」
「すごい、またど真ん中!」
9: ◆naranciafLZ1[saga]
2016/07/25(月) 01:01:55.00 ID:Jp+bK6hio
「こんなとこにいたのね」
「あ、えっと」
「かっちゃんでいいわ。みんなそう呼んでる」
10: ◆naranciafLZ1[saga]
2016/07/25(月) 01:05:32.69 ID:Jp+bK6hio
「ノンナ、私はね、こんな体よ。小学生の頃から身長が伸びなくなったの。
だから体力がなくて装填手なんて絶対無理。操縦も椅子に座ったら脚が届かないわ。
ロシアの戦車が好きだからここに来たけれど戦車道っていう競技に向いてないこの体を呪いたいわよ」
「なんか、ごめん」
11: ◆naranciafLZ1[saga]
2016/07/25(月) 01:06:38.71 ID:Jp+bK6hio
「ノンナ覚えてる?」
「覚えてない」
「まだ何も言ってないわ」
12: ◆naranciafLZ1[saga]
2016/07/25(月) 01:07:53.84 ID:Jp+bK6hio
「それで、隊長さんが手を抜いているってどういう意味なの? 何か論拠があるんでしょう」
「うん、先輩たちが言ってたけど隊長さんは中学の時結構有名な選手だったらしい。
一年の時からレギュラーだったけど隊長になってから練習内容をガラッと変えたって。
プラウダは強豪と聞いていたから、私は正直ヌルいと思っている」
13: ◆naranciafLZ1[saga]
2016/07/25(月) 01:09:05.03 ID:Jp+bK6hio
「出よう」
「そうね」
ノンナに促されて店を出ると夜の空気が肌に冷たかった。
14: ◆naranciafLZ1[saga]
2016/07/25(月) 01:10:30.20 ID:Jp+bK6hio
全国大会は特に予選などもなく参加できる。
参加している学校が少ないのだ。
「なんとか試合メンバーに入れてよかったわ」
15: ◆naranciafLZ1[saga]
2016/07/25(月) 01:16:22.96 ID:Jp+bK6hio
大会は目立った番狂わせもなく進み、
プラウダ、サンダース、グロリアーナ、そして黒森峰が四強に残った。
私は試合が進む中でも戦術の勉強をし、ノンナも実践の中で砲撃技術に磨きをかけていった。
準決勝の相手は黒森峰、件の天才西住まほは一年生ながら私たちと同様選手として登録されている。
16: ◆naranciafLZ1[saga]
2016/07/25(月) 01:17:45.71 ID:Jp+bK6hio
「隊長、意見を言っても」
「なした?」
「捨て石を使います。本隊は離脱し布陣して、継続的に囮を出し誘導、
17: ◆naranciafLZ1[saga]
2016/07/25(月) 01:18:56.26 ID:Jp+bK6hio
私の予想通りプラウダ高校は敗北した。
頭のなかにはノンナの
「隊長さんは手を抜いているような感じがしてあまり好きじゃない」
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