過去ログ - モバP「速水奏の輝かせ方」
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38: ◆U7CecbhO/.[saga]
2016/07/31(日) 02:37:55.46 ID:1RZ+Ipaf0
「アイドルのほうには口出せないけど、企画書の書き方ぐらいは教えられるぜ?」

「ああいや、ほら今まで散々企画書は見てきてるし、なんなら千川さんにも教わったから」

「そういやそうだったな。まあ、わからないことがあればいつでも訊いてくれ。じゃあまだやることあるし行くわ」
以下略



39:名無しNIPPER[sage saga]
2016/07/31(日) 09:49:13.96 ID:/WgTiglX0
おもしろいけどプロが金を稼ぐことや承認欲求の充足を下に見るのはどうかと思った


40: ◆U7CecbhO/.[saga]
2016/07/31(日) 22:09:35.31 ID:Cp5Q/xwsO
 それからまた数日が経ったある日、俺と速水さんは大型のCDショップを訪れた。

 今日は宮本フレデリカのデビューシングル発売記念の握手会が開催されていた。

 デビュー以前に数度顔を合わせた印象から言って、宮本さんは大物になる確信がある。だから彼女からは、なにか糸口をつかめそうな気がしていた。
以下略



41: ◆U7CecbhO/.[saga]
2016/07/31(日) 22:12:47.56 ID:Cp5Q/xwsO
 この握手会は通過儀礼的なイベントだそうだ。まだ認知されていない現状の認識と、ここからが本当のスタートだと自覚させる意味合いがあるらしい。

 素人と言っても過言ではない彼女たちには過酷な試練だが、意識を変えるにはいいのかもしれない。

 アイドルは部活や趣味ではなく、仕事なのだから。
以下略



42: ◆U7CecbhO/.[saga]
2016/07/31(日) 22:17:24.02 ID:Cp5Q/xwsO
「先輩、今日はありがとうございました」

 宮本さんの着替えを廊下で待つ間、後輩のプロデューサーは律儀にお辞儀をしてくれる。しっかり四十五度の几帳面すぎるお辞儀だった。

 頼んだのはこちらなのだ。こうも感謝されると居心地が悪い。
以下略



43: ◆U7CecbhO/.[saga]
2016/07/31(日) 22:20:13.53 ID:Cp5Q/xwsO
「いえ、あの、実は……わたしは特に指示してなくて……」

 後輩はほとんど呟くように言った。照れているのだろうか。

 気まずそうに目を伏せる後輩。
以下略



44:名無しNIPPER[sage]
2016/08/01(月) 03:22:30.08 ID:TaKq0TFLo
応援してる


45:名無しNIPPER[sage]
2016/08/01(月) 09:48:49.47 ID:UbpfYeS9o
フレデリカらしいなー


46: ◆U7CecbhO/.[saga]
2016/08/02(火) 01:29:17.00 ID:ctIpbkEp0
 控え室に入ってすぐに、

「おつデリカ! ってみんな暗いよ! 目悪くなっちゃうよー?」

 宮本さんは困惑してるのか、よくわからないことを口走っていた。ふと思い返してみれば今に限った話ではなかった。
以下略



47: ◆U7CecbhO/.[saga]
2016/08/02(火) 05:37:26.13 ID:ctIpbkEp0
 ははっと乾いた笑いを飛ばして、俺は宮本さんに向き直る。

「とりあえず、今日はお疲れ様。宮本さんは知らないだろうけど、今回の握手会はプロダクションのなかでも比類を見ない快挙なんだ。ほんと、いい対応だったよ」

「えへへー、よかったぁ。プロデューサーもいてくれたから安心してできたんだよねー!」
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