113:1 ◆sfGsB21laoBG[sage]
2016/08/09(火) 19:33:43.86 ID:kqsr3JY+0
だが、盆地の中では幾つもの渦を作り水がぶつかり合いこの広大な桶に水を溜め込んで行っていた。
泡立つ水の勢いが収まり、波が穏やかになると、この壮大なイベントも終了だ。
水は私の五メートル程の距離で穏やかな畝りを見せている。
「…おはようございます…」
固唾を飲んでこのイベントを見ていた私の後ろから声が掛けられた。
「あ、おはよう…また見ていたよ」
私は少し照れた様に彼女にそう言った。
「中々…珍しいみたいですね、この『水溜め』は」
「うん、こんな光景はここでしか見た事が無いよ」
そう言った後に気が付いて私は笑った。
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