過去ログ - ――――きっと、あの出会いは運命だった【モバマス】
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22: ◆Rin.ODRFYM[saga]
2016/08/10(水) 01:32:20.26 ID:itJi5WEx0

「ありゃ、どうしたんですか。忘れ物?」

あくまでも平静を装いながらオーナーがそう尋ねると、プロデューサーさんは「いえ…」と濁す。

「何か訳アリ? とりあえず話してみてくださいな」

「実は…ですね。そのスタンドマイクが欲しいみたいで…」

プロデューサーさんは言いながらボクを指差す。

「…んー。それはやっぱり初ライブの記念品って感じですかね」

「いえ、意味合い的には異なるんですが…概ねそんな感じです。
失礼なことを言っているのは存じております…。ご無理を言ってすみません」

ぺこぺこしながら語るプロデューサーさんを眺めながら、オーナーは自分のヒゲを撫でている。

こういうのはたまにいる。自分達の初舞台の記念を何か形で残したいんだろう。

しかし、まぁこの手のお願いをその都度聞いていたら
うちの備品がなくなってしまうのでキッパリと断るのが常だ。

よって、今回もキッパリとお断り…

「いいですよ」

しなかった。

「本当ですか!?」

「ええ、本来ならこういうのはお断りしてるんですが…」

そう前置きして、へっへっへと笑いながらオーナーはこう言った。

「ファンになっちまったもんでして」



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