過去ログ - 「喧々囂々、全てを呑み込むこの街で」
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32: ◆XkFHc6ejAk[saga]
2016/08/14(日) 16:34:24.61 ID:1MPDMi340
「ッ!! しまっ――」

地中を潜って飛び出してきた触手が、男の脇腹を貫きます。

「ガハッ……!!」

鮮血が地面に飛び散ります。男は抉り取られた部分を抑え、がくりと膝をつきました。

おやおや、随分苦しいようですね。もう駄目でしょうか?

「霧の怪物」は獲物が動けなくなった事を悟り、ゆっくりと触手を伸ばします。

「ハッ……ハッ……クソ……なめんな……まだ俺は死んでねぇぞ……!」

男は秘薬を傷口に流し、出血を止めながら未だ折れぬ闘志を見せつけます。

そんな男をあざ笑うかのように、触手が撃ちだされました。

「……ガアアァアアァァァ!!」

男は最後の力を振り絞り、全ての魔力を両手に集中させます。信じられないほどの高密度の魔力が圧縮されていきます。

このままこの区ごと吹き飛ばしてしまうつもりでしょう。死なば諸共、と言った所でしょうか。


「随分必死な顔じゃのぉ」


刹那、魔力の結界が張られ、触手を弾きました。


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