213:名無しNIPPER[saga]
2016/08/24(水) 12:58:07.71 ID:ifFcB1G70
畳の座敷は、寒いほど冷房が効いていた。
ねえちゃんは猫のように丸まって寝ている。
薄いタオルケットを半分ほど余らせていた。
214:名無しNIPPER[saga]
2016/08/24(水) 13:08:20.98 ID:ifFcB1G70
目が覚めると、外ではひぐらしが鳴いていた。
夕方。田舎。
そして寒い。
215:名無しNIPPER[saga]
2016/08/24(水) 13:10:46.14 ID:ifFcB1G70
リビングに行くと、机の上にコップが並んでいた。
なーちゃんたちが箸を並べている。
「もうちょい待っててねー」
216:名無しNIPPER[saga]
2016/08/24(水) 13:11:43.53 ID:ifFcB1G70
「思ったんだけどさ」
「なに?」
217:名無しNIPPER[saga]
2016/08/24(水) 13:12:13.10 ID:ifFcB1G70
つづく。
218:名無しNIPPER[sage]
2016/08/24(水) 17:32:23.50 ID:JgdlpAWCO
ねえちゃんのターン
219:名無しNIPPER[saga]
2016/08/24(水) 20:50:28.17 ID:ifFcB1G70
夜は花火をした。
買い出しの時に買い込んでおいたやつ。
普段ならあまり騒がないように気をつけるところだが、今日は周りに人がいないので、騒ぎ放題だった。
220:名無しNIPPER[saga]
2016/08/24(水) 20:52:57.53 ID:H5SsrYQnO
夜の砂浜は思った以上に暗くて、防波堤に腰掛けて下を見ると、ほとんどなにも見えなかった。
声だけが淡々と聞こえてくる。
「さっき」
221:名無しNIPPER[saga]
2016/08/24(水) 20:56:36.49 ID:H5SsrYQnO
防波堤の下の方から、部長の声が聞こえてくる。
いつも学校で聞く声より、ふた周りくらい楽しそうな声。
なぜ部長の声が耳に入ったのか、と一瞬疑問に思ったが、
たぶんそれは、今俺たちが話していることと、部長が無関係ではないことを、
222:名無しNIPPER[saga]
2016/08/24(水) 21:02:03.21 ID:H5SsrYQnO
「……変、では」
なんと声をかければいいのか、言葉に迷う。
こういう時に気の利いた返事ができればいいのに、と本当に思う。
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