6:名無しNIPPER
2016/09/12(月) 22:02:12.74 ID:Tl+Mq8TL0
 「愛梨! 俺の机にあった飲み物飲んだな!?」 
 激務に追われ、ハートドリンクを放置してしまった事を後悔した。 
 「ん〜、どうでしょうねぇ〜」 
 ふふふ〜、と酔っ払いみたいな笑い方をする愛梨。 
 プロデューサーの隣に座る動作も、腰や首をくねるようにしていて妙に艶めかしい。 
7:名無しNIPPER
2016/09/12(月) 22:02:55.33 ID:Tl+Mq8TL0
 「あ! ひょっとしたら、人間の体温の方が低いなら、くっついたほうが涼しいかもですねっ」 
 「何を言って……って、抱きつくな!」 
 プロデューサーの胸元で、愛梨の体がむにゅりと柔らかく反発し、つぶれる。 
 電撃のような快感が背骨を伝った。 
 「ふおああああ!? ちょ、柔らかっ!」 
8:名無しNIPPER
2016/09/12(月) 22:03:37.61 ID:Tl+Mq8TL0
 プロデューサーの口からは、ひぃう、という肺の奥から悲鳴が漏れ出したような音が出た。 
 心臓が血流を巡らせて全身に異常事態を伝え、理性と本能がけたたましく警報を鳴らしている。 
 愛梨は何かしようとしてる。何か言おうとしてる。 
 その先は絶望的な快楽と滅亡だ。 
 見ちゃいけない。見たい。 
9:名無しNIPPER
2016/09/12(月) 22:04:16.69 ID:Tl+Mq8TL0
 「……やっぱりだめですっ!」 
 愛梨がプロデューサーの肩をぐっと押して離れる。 
 「おおっ! どうした!?」 
 「はぁ……はぁ……思い、出しました。私、夢があるんです」 
 「夢?」 
10:名無しNIPPER
2016/09/12(月) 22:04:53.10 ID:Tl+Mq8TL0
 「だから、プロデューサーさん」 
 「おう! 何だ!?」 
 「一緒に夢、叶えてくれますか?」 
 「もちろん!」 
 「私をトップアイドルにしてくれますか」 
11:名無しNIPPER
2016/09/12(月) 22:07:56.03 ID:Tl+Mq8TL0
 「……いってらっしゃい」 
 嵐が去り、混乱だけが残った。 
 しばらく呆然としていたが、徐々に事の重大さに気づく。 
 こうなったらもう、愛梨の記憶が抜け落ちていることを祈るしかない。 
 愛梨のことだ、きっとなんとかなるだろう。 
12:名無しNIPPER
2016/09/12(月) 22:09:22.53 ID:Tl+Mq8TL0
 短いですが終わりです。 
 読んでいただきありがとうございました。 
 十時愛梨が登場する過去作を置いておきます。世界線は別となっています。 
 愛梨「好きだらけ?」 
 ex14.vip2ch.com  
13:名無しNIPPER[sage]
2016/09/12(月) 22:19:34.36 ID:Ad+NunPQ0
 あざとときんかわいい 
14:名無しNIPPER[sage]
2016/09/12(月) 22:56:49.69 ID:Aa1Vj83GO
 面白くない…… 
15:名無しNIPPER[sage]
2016/09/12(月) 23:10:53.81 ID:+6P1op8aO
 乙 
 これが初代様の貫禄やで 
16:名無しNIPPER[sage]
2016/09/12(月) 23:30:26.35 ID:NleBiR+do
 読みづらい 
21Res/9.71 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 
板[3] 1-[1] l20 
	このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
	もう書き込みできません。