過去ログ - 【デレマスSS】あなたの温度【藤原肇】
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15:名無しNIPPER[sage saga]
2016/09/15(木) 23:55:29.53 ID:IDZYafcJ0
部屋に再度上がってもらった加蓮ちゃんにお喋りに付き合ってもらう。

治りかけとはいえ、風邪を移してしまわないかは心配だったが、加蓮ちゃんの好意に甘えさせてもらうことにした。

「それにしても肇が風邪をひくなんて珍しいよね」
以下略



16:名無しNIPPER[sage saga]
2016/09/15(木) 23:57:07.63 ID:IDZYafcJ0
加蓮ちゃんの電話は少し長引いているようだ。

のどが渇いたので、差し入れに貰ったスポーツドリンクを飲んでいると、ドアが控えめにノックされた。

「はーい、開いてますよ」
以下略



17:名無しNIPPER[sage saga]
2016/09/15(木) 23:58:03.49 ID:IDZYafcJ0
「寮母さんと北条から少し話は聞いたよ。体調は落ち着いてきてるみたいだな」

「はい、のどの痛みはもうありませんし、熱も明日には落ち着くと思います」

「それは何よりだ。ただ、明日の予定はもう変更させてもらったからな。学校に行けるかの判断は肇に任せるから、仕事は明日まで休むように。もしも明日になってまた体調が悪化していたら、すぐに教えてくれ」
以下略



18:名無しNIPPER[sage saga]
2016/09/15(木) 23:58:46.47 ID:IDZYafcJ0
昨日のお仕事は美しい水辺での撮影で、場合によっては雑誌の一面を飾らせていただける、というものだった。

とても綺麗な衣装だったし、私も久しぶりに心から集中して取り組めたおかげか、撮影後に見せていただいた写真は我ながら会心の出来栄えだった。

それが嬉しくて、水に濡れた衣装を撮影後もしばらく着ていたためか、あるいは緊張の糸が少し緩んでしまったのか、今日の体調に至るわけである。
以下略



19:名無しNIPPER[sage saga]
2016/09/15(木) 23:59:34.49 ID:IDZYafcJ0
そうこうしているとドアがノックされる音が響き、これ幸いとPさんが立ち上がった。

どうやら相手は寮母さんのようだ。そういえばそろそろ夕食の時間になる。

「寮母さんがおかゆを持ってきてくれたぞ。食欲はあるか?」
以下略



20:名無しNIPPER[sage saga]
2016/09/16(金) 00:00:05.78 ID:k9lsX6G10
『そなたに頼ってもらえるのはー、とても喜ばしき事ですのでー』

『風邪の時くらい周りに頼ってもいいんじゃない?』


21:名無しNIPPER[sage saga]
2016/09/16(金) 00:00:36.94 ID:k9lsX6G10
「あっ、あの!」

「ん?どうした?」

「…おかゆ…食べさせてください…」
以下略



22:名無しNIPPER[sage saga]
2016/09/16(金) 00:01:28.72 ID:k9lsX6G10
真っ赤になりながら伝えたお願いは、あっさり受け入れてもらえた。

「珍しいな、肇がそんな風に甘えてくれるのは。よし、分かった!」

お盆に乗せたおかゆをレンゲで軽くかき混ぜてくれるPさん。
以下略



23:名無しNIPPER[sage saga]
2016/09/16(金) 00:02:22.64 ID:k9lsX6G10
Pさんが片づけをしてくれている間に薬を飲んで、歯を磨き、また布団に横になる。

もう少しだけPさんは傍に居てくれるみたい、この際なので甘えさせてもらう。

「ごちそうさまでした、さっきはからかってしまってごめんなさい」
以下略



24:名無しNIPPER[sage saga]
2016/09/16(金) 00:02:57.99 ID:k9lsX6G10
Pさんと話していると、お昼に芳乃ちゃんがお見舞いに来てくれた時の話題になった。

「それでですね、芳乃ちゃんは凄くナイフ捌きが綺麗で…」

もちろん“あーん”の件については伏せておく。
以下略



25:名無しNIPPER[sage saga]
2016/09/16(金) 00:04:03.32 ID:k9lsX6G10
「そうだなぁ、じゃあ俺もそれに倣おうか。何かしてほしいことはないか?」

そう言われた時、思い浮かんだのは実家で寝込んだ時のことだった。

「…手を、握ってくれませんか?」
以下略



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