15:名無しNIPPER[saga]
2016/10/04(火) 20:08:28.32 ID:6BNWGd8K0
……告白するにはシンプルすぎるセリフだし、ましてやこれくらい声に出して言えよって思われるかもだし、何でか勢いで俺の名前まで書いてしまったけどさ。
思いついた時、何故か、これだ! これしかない! って、そう思ったんだ。これなら絶対に、三葉もOKしてくれるって。
……そう思ったんだけど。
16:名無しNIPPER[saga]
2016/10/04(火) 20:09:31.34 ID:6BNWGd8K0
「はい。顔上げていいよ」
ネガティブな妄想にテンションが急降下していたところで、三葉の口からそんな言葉が。
恐る恐る。ゆっくりと顔を上げる。
17:名無しNIPPER[saga]
2016/10/04(火) 20:10:11.06 ID:6BNWGd8K0
「ほ、本当か?」
「うん。私でよければ付き合ってください」
「ほ、本当に……いいんだな!?
18:名無しNIPPER[saga]
2016/10/04(火) 20:11:34.22 ID:6BNWGd8K0
私は、とある田舎の男の子と入れ替わっている。
非現実的だが、その現実を受け入れるには十分すぎるほどの体験をしてしまった。
ここ最近、不定期ではあるものの、週に2〜3回入れ替われば、誰でもそれを現実として受け止めることだろう。
19:名無しNIPPER[saga]
2016/10/04(火) 20:12:34.95 ID:6BNWGd8K0
そして、翌日。
今日の私は、男の子の私。
さて、今日はどうしよっかな、と思いつつとりあえず顔を洗おうと、洗面台に行って、鏡を見たら。
20:名無しNIPPER[saga]
2016/10/04(火) 20:13:39.02 ID:6BNWGd8K0
その次の日。
今度の私の机の上に、ノートにでかでかと下着が地味!と書かれていた。
21:名無しNIPPER[saga]
2016/10/04(火) 20:14:37.51 ID:6BNWGd8K0
そして今日は休日。
今日は私。いつもの、女の子の、普通の私だ。
この入れ替わり生活にも少々疲れ、友達からの誘いも無く、特に用事もなかったので、夕方くらいまで家でまったりしていると。
22:名無しNIPPER[saga]
2016/10/04(火) 20:15:30.20 ID:6BNWGd8K0
お母さんと二人で、食品売場へ。
流石は国内最大級の売り場面積を誇るとあって、そこも普通のスーパー並……いや、それ以上に広々としていた。
お母さんと、二人でああでもないこうでもないと言いながら、食べ物を物色する。
23:名無しNIPPER[saga]
2016/10/04(火) 20:16:09.34 ID:6BNWGd8K0
……もう、私達の出会った経緯はいいの?
お母さんに唐突にそう聞かれ、え? と私は聞き返す。
最近、あんまり聞いてこないから。とお肉を物色しながらお母さんは言う。
24:名無しNIPPER[saga]
2016/10/04(火) 20:16:54.44 ID:6BNWGd8K0
全く、この入れ替わり現象の……ううん、あの男の子のせいだ。女の子になったんなら女の子らしい態度をして欲しい。
お母さんは、そう、ならいいけど、困った事があるなら、何でも相談するのよ、と一つ頷くと肉をカゴに入れた。
お父さんの好きな、ちょっと高いけど、いい肉を。
25:名無しNIPPER[saga]
2016/10/04(火) 20:17:47.93 ID:6BNWGd8K0
そんな事ある訳ない、と紙パックの野菜ジュースをパンパンになった袋にどう詰めようか迷っていると……
あっ、でも一つだけ分かるかも、とお母さんは言った。
何?
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