178:pppp ◆1V4CaE0ZHE[saga]
2016/11/27(日) 02:21:33.81 ID:0XoC4lYv0
 「感動の再開もここまでです」 
  
 体が動きません。 
  
 差した鍵はひとりでに抜け落ち、モウカザルの体が宙を舞い、壁に叩きつけられました。 
179:pppp ◆1V4CaE0ZHE[saga]
2016/11/27(日) 02:22:10.20 ID:0XoC4lYv0
 カラマネロ。 
  
 こいつがキリキザンやマニューラ、ヤミカラスたちが言っていたあの方。 
  
 ズルズキンを催眠術で操ったやつ。 
180:pppp ◆1V4CaE0ZHE[saga]
2016/11/27(日) 02:22:40.23 ID:0XoC4lYv0
 カラマネロ「なぜ邪魔をするのです。何の関係もない子ザルさんが・・・」 
  
 モウカザル「お前がやってることは・・・間違ってるからだ・・・!!!」 
  
 カラマネロ「・・・まぁ、いいでしょう。もう計画は始まっています。何をやっても何も変わりません」 
181:pppp ◆1V4CaE0ZHE[saga]
2016/11/27(日) 02:23:16.93 ID:0XoC4lYv0
 イベルタル― 
  
 おそらくあのヨルノズクが話していた恐ろしいポケモンです。 
  
 カラマネロ「あそこで完全にあのポケモン達を逃がしていればおそらくこの計画を阻止できたかもしれませんが・・・キリキザンのおかげで、もはやそれも意味がない。 
182:pppp ◆1V4CaE0ZHE[saga]
2016/11/27(日) 02:24:10.93 ID:0XoC4lYv0
 青い波動と赤い炎がぶつかり合い、それまで戦っていた足場は崩れ落ち、ルカリオは真っ逆さまになって地面へ堕ちていきます。 
  
 それをサザンドラが追いかけます。 
  
 ルカリオは岩肌を蹴り、落下のスピードを落としながら地面に着地しました。 
183:pppp ◆1V4CaE0ZHE[saga]
2016/11/27(日) 02:25:01.82 ID:0XoC4lYv0
 メガルカリオの波動弾はサザンドラの体を貫き、その巨体は地面に叩きつけられました。 
  
 もうサザンドラは動きません。 
  
 ルカリオ「一番下まで落ちてしまったか・・・少し時間を使いすぎた。あいつらは大丈夫か・・・」 
184:pppp ◆1V4CaE0ZHE[saga]
2016/11/27(日) 02:26:13.47 ID:0XoC4lYv0
 ズルズキン「ぐは・・・ぁ・・・」 
  
 氷漬けの岩場に、真っ赤な鮮血が飛び散りました。 
  
 マニューラの鋭い爪は、ズルズキンの分厚い皮をも突き破り、その体を貫いていました。 
185:pppp ◆1V4CaE0ZHE[saga]
2016/11/27(日) 02:26:50.53 ID:0XoC4lYv0
 ズルッグとズルズキンはいつも一緒でした。 
  
 一緒に泣いて笑って、怒って眠って。 
  
 やがてズルッグはいなくなり、ズルズキンの隣にはモウカザルとエルレイドが― 
186:pppp ◆1V4CaE0ZHE[saga]
2016/11/27(日) 02:27:29.31 ID:0XoC4lYv0
 エルレイド、サーナイト共に、連携の取れたキリキザンとコマタナたちに苦戦を強いられていました。 
  
 エルレイド「このままじゃ体力を消耗するだけだ・・・」 
  
 自身と母のフェアリータイプの技では、やはり決定力に欠けるのです。 
187:pppp ◆1V4CaE0ZHE[saga]
2016/11/27(日) 02:28:31.84 ID:0XoC4lYv0
 体中から血を噴き出して倒れるエルレイド。 
  
 サーナイト「エルレイド!!!」 
  
 キリキザン「よそ見の多い奴らだ!」 
188:pppp ◆1V4CaE0ZHE[saga]
2016/11/27(日) 02:29:14.26 ID:0XoC4lYv0
 エルレイド(一体・・・ボクはなにしにここまで来たんだ・・・。この姿になったのに・・・モウカザルや、ズルズキンに迷惑ばっかりかけて・・・ボクは一体・・・) 
  
 悲しくなりました。 
  
 結局何もできないまま終わる自分が。 
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