12: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2016/11/08(火) 09:21:41.45 ID:i56WKjGq0
「それでいいんです。同じようなことを後からやる以上差別化は必要ですから。
まったく、なんで社長も乗り気になってるんですか……部長は銀河アイドル伝説ってどんな冗談ですか……
今からどこまでオファーが飛んでいくか怖くて仕方がないのに……」
13: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2016/11/08(火) 09:22:23.49 ID:i56WKjGq0
「綺麗な場所ですね〜」
「実際に目にしてみると、思っていた以上にいいところでした」
14: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2016/11/08(火) 09:22:59.66 ID:i56WKjGq0
文香さんが立ち去ると、ありすちゃんと2人きりになった。
少し気まずそうな顔をしている。
「結果的にあれでよかったんじゃないかな? 文香さんもちゃんとわかってたみたいだし」
15: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2016/11/08(火) 09:23:49.16 ID:i56WKjGq0
「それにしても、本当にきれいなお花畑だね。
小さな頃、花冠や花の指輪なんかを作ったのを思い出すなぁ」
「私はあまりそういう遊びはしてこなかったので、作り方を知らないです。
16: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2016/11/08(火) 09:24:19.78 ID:i56WKjGq0
今日はライブの本番。これが『アインフェリア』としてひとまず最後のお仕事になる。
会場は大規模なアリーナ。こんな会場は私の単独ライブで使ったことはなくて、『パステルガールズ』でならなんとか、というところだ。
ありすちゃんは単独で使ったこともあるくらいで、私と美波さんはこの規模の会場やドームでのライブに出た経験があるから、落ち着いている。
17: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2016/11/08(火) 09:24:48.64 ID:i56WKjGq0
「ここだよ」
美波さんの案内で来たのは、スタンド席の外の通路だった。
会場前で人気のない通路の壁に沿って、フラワースタンドが並んでいる。
18: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2016/11/08(火) 09:25:16.99 ID:i56WKjGq0
「みんな、お疲れ様! いいステージだったわ!」
「文香さんも頑張りましたね。ソロで会場を惹きつけたのは凄かったです」
19: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2016/11/08(火) 09:25:57.96 ID:i56WKjGq0
「本当に終わっちゃったんだよね。
みんなとお友達になって、お仕事は先輩達に教えてもらって。
いい経験になったし、楽しかったよ。
だから、もっと……って思っちゃうのかな」
20: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2016/11/08(火) 09:26:29.66 ID:i56WKjGq0
荷物をまとめていると、隣にいたありすちゃんが体を寄せてきた。
「藍子さん。また後で相談したいことがあるんですけど、いいですか?」
21: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2016/11/08(火) 09:26:57.77 ID:i56WKjGq0
ライブから1週間後。
私と美波さんと夕美ちゃんと文香さんは、961プロの近くにある公園に来ていた。
木陰にブルーシートを広げて、今日はここで打ち上げをすることになっている。
22: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2016/11/08(火) 09:27:23.65 ID:i56WKjGq0
「みんな、ありすちゃんが来ましたよ」
美波さんの指差す方を見ると、遠くにありすちゃんの姿が見えた。
両手いっぱいにビニール袋を下げている。
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