過去ログ - 小日向美穂「夢色、キラキラ、ダイヤモンドダスト」
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◆WJfkFowgA.
[sage]
2016/12/16(金) 00:06:58.60 ID:g4iXPbsKo
小学校の頃、家族みんなで北海道旅行に行ったことがありました。生まれて初めて乗る飛行機に終始ビクビクしていたり、札幌駅の時計台にビックリしたり、美味しいご飯を食べたり。10年近く経った今でも記憶の中に残っている大切な思い出。
そして私はあの時見た光景を一生忘れることはないと思う。
以下略
3
:
◆WJfkFowgA.
[sage]
2016/12/16(金) 00:08:36.23 ID:g4iXPbsKo
とても寒い朝だった。柔らかな日差しが窓から差し込んでくるけど吐く息は白く、温もりのある毛布から出よう出ようと格闘すること4分少し。
このまま夢の世界に戻ろうよ、暖かいよーと甘く囁く布団の誘惑を振り切り立ち上がると、枕の隣でコテンと寝転がっているシロクマさんに挨拶をする。
「おはよう、プロデューサーくん」
以下略
4
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◆WJfkFowgA.
[sage]
2016/12/16(金) 00:10:17.43 ID:g4iXPbsKo
「美穂はん、おはようさんどす」
食堂に行こうと部屋を出ると丁度通りかかった紗枝ちゃんとバッタリ出会う。
「おはよう、紗枝ちゃん。今日も寒いね」
以下略
5
:
◆WJfkFowgA.
[sage]
2016/12/16(金) 00:11:15.11 ID:g4iXPbsKo
「紗枝ちゃん、これは?」
「美穂はん、明日誕生日やろ? せやけどうち、お仕事でお祝い出来ひんさかい今日のうちにぷれぜんと渡そう思てなあ」
誕生日……?
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6
:
◆WJfkFowgA.
[sage]
2016/12/16(金) 00:12:04.47 ID:g4iXPbsKo
「忙しい、って漢字は心を亡くすって書きますえ。やることが仰山あって追いつかなくても、心を落としてしまったらあきまへん」
「うん、気をつけるね。でもありがとう紗枝ちゃん、部屋に戻ったら中身開けてみる」
「気に入ってくれはると嬉しいなぁ」
以下略
7
:
◆WJfkFowgA.
[sage]
2016/12/16(金) 00:14:01.13 ID:g4iXPbsKo
食堂での朝ごはんは隔日で洋食と和食が出て来て今日は洋食の日。私は実家が和食派だったから和食の方が好きだけど、
食堂のご飯はお店としても出しても行列ができそうなくらいに美味しい。
私はあまり料理には詳しくないのだけど、同じユニットの響子ちゃんが言うには栄養バランスもしっかりと考えられた良献立なんだとか。
それを安く食べることが出来るのも、アイドルの特権なのかな。
以下略
8
:
◆WJfkFowgA.
[sage]
2016/12/16(金) 00:15:24.60 ID:g4iXPbsKo
「うちから見てもえろう仲良えなぁ、と思っとりますさかい。せやから美穂はんも心配する必要あらへんよ。かいらしい顔を曇らせてええのは、お芝居の時だけどすえ」
「顔に、出ていたんだ」
「それはもう、しょんぼりしてましたえ」
以下略
9
:
◆WJfkFowgA.
[sage]
2016/12/16(金) 00:16:37.21 ID:g4iXPbsKo
部屋に戻って紗枝ちゃんからのプレゼントを開ける。綺麗な和紙で包装されていたものだから開けるのを少しためらったけど、
折角私のために選んでくれたプレゼントなんだから喜んで受け取らないとダメだよね。
「凄い……!」
以下略
10
:
◆WJfkFowgA.
[sage]
2016/12/16(金) 00:17:44.76 ID:g4iXPbsKo
「よっ」
「おはようございます、プロデューサーさん!」
待ち合わせの駐車場には既にプロデューサーさんが来ていて、スーツの上にコートを羽織って厚着にしているけど、手は見ている方も寒くなるくらいに震えている。
以下略
11
:
◆WJfkFowgA.
[sage]
2016/12/16(金) 00:19:02.83 ID:g4iXPbsKo
「こうやって美穂と2人で車に乗っていると、昔を思い出すよなぁ」
「昔ですか?」
「ほら。デビューしたての頃は美穂の専属だったからあちこち車に乗せて営業に行っていたじゃんか」
以下略
12
:
◆WJfkFowgA.
[sage]
2016/12/16(金) 00:20:10.78 ID:g4iXPbsKo
内気な自分を変えたくて、引っ込み思案なまま大人になるよりも憧れの場所に行きたいって思っていた私は、幼い頃に憧れたアイドルになれたことで
生まれ変われたんだって満足していたのかもしれない。アイドルになっただけで、キラキラ出来るはずもないのにね。
「早かれ遅かれ、アイドルとしての壁にぶち当たることは分かっていたんだ。最初の壁を、美穂は見事に乗り越えたよ」
以下略
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