過去ログ - 【DQ7】マリベル「アミット漁についていくわ。」【後日談】
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17: ◆N7KRije7Xs[sage saga]
2016/12/23(金) 23:56:04.22 ID:YeaCfPgp0
すっかり辺りは暗くなり、漁船アミット号の調理場は夕食の仕度で再び熱を帯びていた。

マリベル「はあ……。」

そんな中、鍋の中見を掻きまわしながら少女が大きな溜息をつく。
以下略



18: ◆N7KRije7Xs[sage saga]
2016/12/23(金) 23:58:28.84 ID:YeaCfPgp0
眠っていた月が夜を謳歌し始めた頃、夕食を終えたアミット号の中ではこれからの漁の成功を祈って少しばかりの酒が振舞われた。
そんな中、少年は自分が甲板に残るといって早々に退席してしまい、
少女のほうは後片付けやら明日の朝の仕込みやらで炊事場にて料理人たちと動いていたのだが、
それをよそに船乗りたちは一人、また一人と吊り下げられたハンモックに横になっていくのだった。

以下略



19: ◆N7KRije7Xs[sage saga]
2016/12/24(土) 00:00:27.50 ID:8lPBK+pa0
アルス「…………………。」

少年はまだ船首で見張りをしていた。

まだ遠くに見える南の大灯台の灯りを見つめ、少年は伸びてきた黒髪を後ろで束ねて潮風になびかせている。
以下略



20: ◆N7KRije7Xs[sage saga]
2016/12/24(土) 00:03:20.49 ID:8lPBK+pa0
アルス「嘘だね。」

マリベル「!」

ピクっと肩を揺らし、少女は驚いた様子で少年の方に向き直る。
以下略



21: ◆N7KRije7Xs[sage saga]
2016/12/24(土) 00:06:23.53 ID:8lPBK+pa0
少女の翡翠色のまなこから一筋の涙が伝った。その透き通る瞳から溢れた水は天からこぼれた雨水のように彼女の足元を濡らしていく。

マリベル「あたしは…」

これまでずっと誤魔化し続けた感情が、とめどなく溢れる雫となってボロボロと流れ出す。
以下略



22: ◆N7KRije7Xs[sage saga]
2016/12/24(土) 00:09:12.79 ID:8lPBK+pa0
アルス「…………………。」

マリベル「…………………。」

いったいどれほどの間そうしていただろうか。
以下略



23: ◆N7KRije7Xs[sage saga]
2016/12/24(土) 00:12:17.88 ID:8lPBK+pa0
ボルカノ「なんだ 完全に 出ていくタイミングを 見失っちまったな。」
ボルカノ「これじゃあ 交代の奴を 起こしにいけねえじゃねえか。」
ボルカノ「……しかし アルスのやつ オレがいること 忘れてんじゃないだろうな?」

船の後ろの方では行き場を失った船長が盛大なため息をついていた。
以下略



24: ◆N7KRije7Xs[sage saga]
2016/12/24(土) 00:13:08.68 ID:8lPBK+pa0





以下略



25: ◆N7KRije7Xs[sage saga]
2016/12/24(土) 00:19:10.69 ID:8lPBK+pa0

主な登場人物

アルス
言わずと知れた主人公。世界を取り戻す旅を終え、身も心も大きく成長した。
以下略



26: ◆N7KRije7Xs[saga]
2016/12/24(土) 00:29:16.75 ID:8lPBK+pa0
以上第1話でした。

本文はちょうど原作のエンディングからスタートします。
このお話を通して「あの後二人はどうなったのか」について想像したものを書いていければと思っています。

以下略



27:名無しNIPPER[sage]
2016/12/24(土) 00:42:49.75 ID:bgoeQo62o

マリベルは色々先取りしてたな


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