16:名無しNIPPER[sage saga]
2016/12/28(水) 21:46:06.98 ID:Hhhi1HzW0
さっきと同じことができれば、私はこの化物に勝てる。
──この化物を殺し切れる。
17:名無しNIPPER[sage saga]
2016/12/28(水) 21:47:09.91 ID:Hhhi1HzW0
/7
路地裏から飛び出した私は、思いがけない人物と出会いました。
希「おっ、花陽ちゃんやん」
18:名無しNIPPER[sage saga]
2016/12/28(水) 21:48:30.70 ID:Hhhi1HzW0
極度の緊張から解放されたせいか、意識が段々と遠のいていく。
最後に視たのは、倒れ込もうとする私を支える希ちゃんの顔に刻まれた、白い線。
あの化物にも刻まれていた、線。
19:名無しNIPPER[sage saga]
2016/12/28(水) 21:50:39.94 ID:Hhhi1HzW0
/8
真姫ちゃんの両親が経営する病院で眼が覚めたあと、私は警察から簡単な事情聴取を受けました。
内容は思っていたよりあっさりとしたもので、拍子抜けするぐらいのもの。
20:名無しNIPPER[sage saga]
2016/12/28(水) 21:51:26.64 ID:Hhhi1HzW0
真姫「……花陽」
確かに大変で、おまけに凄惨でした。
21:名無しNIPPER[sage saga]
2016/12/28(水) 21:52:13.51 ID:Hhhi1HzW0
真姫「しばらく練習休んだ方がいいんじゃないって話」
花陽「え、ええっ!?どうしてそんな話に!?」
真姫「病院ではお静かに」
22:名無しNIPPER[sage saga]
2016/12/28(水) 21:53:07.31 ID:Hhhi1HzW0
花陽「…………」
真姫「まあいいわ。話したくないことは誰にだってあるもの……でもこれだけは忘れないで──」
23:名無しNIPPER[sage]
2016/12/28(水) 22:02:15.24 ID:CThF9suT0
花陽「死を視ることができる眼」 [無断転載禁止]©2ch.net・
karma.2ch.net
24:名無しNIPPER[sage saga]
2016/12/28(水) 22:07:48.26 ID:Hhhi1HzW0
/9
病院から何事もなく退院したあと、私は普段より少し遅れて登校することになりました。
いわゆる、遅刻寸前というやつです。
25:名無しNIPPER[sage saga]
2016/12/28(水) 22:09:18.66 ID:Hhhi1HzW0
花陽「──っ!?」
瞬間、心臓を鷲掴みされたような錯覚に陥りました。
26:名無しNIPPER[sage saga]
2016/12/28(水) 22:10:07.78 ID:Hhhi1HzW0
/10
あの化物が私を襲う前に口にしていたことが、昼休みになっても頭から離れませんでした。
迎えに行く。
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