33:名無しNIPPER[sage saga]
2017/01/01(日) 22:47:49.76 ID:YiqUyrv20
「みっ――みみみみ、美嘉ちゃん!?!!?」
「み……見て、らしたのですか……?」
城ヶ崎美嘉は、顔を真っ赤に染めた日野茜と鷺沢文香から、声を掛けられた。
34:名無しNIPPER[sage saga]
2017/01/01(日) 22:52:23.97 ID:YiqUyrv20
「えーっと……確か、茜ちゃんが文香さんに、恥ずかしいからゆっくり、って言ってたところから、かな」
城ヶ崎美嘉は、出来事の順番の奥に追いやられかけていた記憶を手繰り寄せながら、嘘偽りなく述べる。
彼女が部屋に入ろうとした時、僅かに隙間の空いていたドアの向こうから、日野茜のその発言が聞こえたのだった。
何事かと思い隠れて覗き込んでから、赤城みりあに声を掛けられるまで、城ヶ崎美嘉はじっと、時に顔を赤らめながら、二人の様子を眺めていた。
35:名無しNIPPER[sage saga]
2017/01/01(日) 23:01:47.75 ID:YiqUyrv20
「茜ちゃん、文香さん、おはようございまーす!」
赤城みりあは持ち前の無邪気な笑顔を携えて、日野茜と鷺沢文香に挨拶を投げ掛ける。
姿の見えていた城ヶ崎美嘉ばかりに気を取られていた二人は、緊張の度合いを更に高めた。
彼女の声によって城ヶ崎美嘉に気付いたことすら、二人は忘れかけていた。
36:名無しNIPPER[sage saga]
2017/01/01(日) 23:09:26.14 ID:YiqUyrv20
「えっとね、みりあちゃん。茜ちゃんと文香さんは自主レッスンしてたから、だから顔が赤くなってるんだよ」
鷺沢文香と日野茜は、はっとして城ヶ崎美嘉を見る。
苦笑しながらも城ヶ崎美嘉は、二人にウィンクを投げて意図を伝える。
心強い味方を得たことに安堵した二人は、僅かばかり安堵して、息をつく。
37:名無しNIPPER[sage saga]
2017/01/01(日) 23:12:46.67 ID:YiqUyrv20
「……? 私も、ですか?」
二人とも、という言葉に、鷺沢文香は引っ掛かかりを感じた。
確かに日野茜は実際にランニングを行ってきたために、汗をかいている。
しかし自分は、特別な運動などは何もしていないはずだと、首を傾げた。
38:名無しNIPPER[sage saga]
2017/01/01(日) 23:18:46.72 ID:YiqUyrv20
「? 文香さん、さっきよりも顔赤いけど……どうしたの? もしかして、具合悪いの?」
「な、何でも、ありません……少し疲れが、出てきたのかもしれないです」
心配そうに尋ねてくる赤城みりあに罪悪感を覚えつつ、鷺沢文香は答える。
39:名無しNIPPER[sage saga]
2017/01/01(日) 23:24:49.96 ID:YiqUyrv20
「あれ? そういえば――」
「? どうしたの、みりあちゃん?」
「さっき美嘉ちゃんが言ってた、茜ちゃんの、『恥ずかしいからゆっくり』って、どんなレッスンなの?」
40:名無しNIPPER[sage saga]
2017/01/01(日) 23:29:04.12 ID:YiqUyrv20
「なっ――ななななな、何でもありませーーーーーーーーーーーーーーんっっっ!!!!!」
熱量が臨界に達した日野茜は、思わず全力で叫び、そして無意識に鷺沢文香の手を掴んで、駆け出していた。
かろうじてシャワー室のある方向には向かっていたが、動揺からほとんど前は見えていなかった。
しかし幸いなことに誰にもぶつかることなく、手を引かれていた鷺沢文香の働きによって、二人は無事シャワー室に辿り着いた。
41:名無しNIPPER[sage]
2017/01/01(日) 23:40:45.56 ID:uRcT32NDO
乙
そうか、あなたのような人を紳士と呼べばいいのか
42:名無しNIPPER[sage]
2017/01/01(日) 23:43:10.25 ID:mZmri4BjO
年始から何書いてんだよ乙
43:名無しNIPPER
2017/01/02(月) 00:22:17.37 ID:dvEf6cwG0
鷺沢文香が日野茜の汗の匂いを嗅ぐふみあか話が読みたいと思って
年末で休みに入ったからつい
ただギャグのつもりで書いたのにもれなく変態呼ばわりされているのはどういうことなの
あと誰か二人が意識し合う湿度高めのお話書いて
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