過去ログ - 朝潮ちゃんと北上さん
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353: ◆zPnN5fOydI[saga]
2017/02/18(土) 20:14:53.74 ID:AHr53rOv0

「艦隊が、帰投したみたいです」

 青葉は小声でそう言う。山雲は耳をすます。複数の足跡が、かすかに聞こえてきた。

以下略



354: ◆zPnN5fOydI[saga]
2017/02/18(土) 20:17:51.58 ID:AHr53rOv0

「山雲さん。絶対に、話を通しましょう。いつかは解決すべき問題ですから」

 青葉の真剣な目に、山雲は背筋を伸ばし、気を引き締める。もう一度、メモに目を通した。

以下略



355: ◆zPnN5fOydI[saga]
2017/02/18(土) 20:18:36.19 ID:AHr53rOv0

「失礼します、司令官」

「おお、青葉・・・久しぶりだな。それと、山雲か。どうかしたか?」

以下略



356: ◆zPnN5fOydI[saga]
2017/02/18(土) 20:19:13.50 ID:AHr53rOv0

 青葉に背中を押され、山雲は、家庭菜園の説明をする。

 鎮守府の空き部屋を有効活用したいという話から入り、姉妹の雑務の話へ、

以下略



357: ◆zPnN5fOydI[saga]
2017/02/18(土) 20:20:20.69 ID:AHr53rOv0

「山雲さんの言ったとおり、この余剰労働力の問題は、司令官の想像以上に深刻と思われます。
司令官はそれに対して、トレーニングルーム及び図書館を設置致しました。
それらが今、どのように使われているのかご存知ですか? 毎日、常に艦娘で賑わっています。
青葉の調査では、主力として使われている艦娘は全体の半分程度しかいません。
以下略



358: ◆zPnN5fOydI[saga]
2017/02/18(土) 20:20:56.04 ID:AHr53rOv0

「私も、その後者の一人です。日課を終えて、ただ、暇な時間を過ごすだけです。
雑務を受ける娘も、それなりに屈辱的でしょう。しかしそれすら受けられない私達は、どうでしょうか。
そんな状況では、もちろん、士気は下がります。価値のない体を鍛えて何になるのかと。
そこで、山雲さんの家庭菜園が生きるのです!」
以下略



359: ◆zPnN5fOydI[saga]
2017/02/18(土) 20:21:35.54 ID:AHr53rOv0

 提督は、青葉と山雲の話を、興味ありげに聞いていた。メモもとっていた。

 出撃の計画のみを優先して、鎮守府の内情に耳を傾けない自分を恥じていた。

以下略



360: ◆zPnN5fOydI[saga]
2017/02/18(土) 20:22:33.98 ID:AHr53rOv0

 提督はメモを見つめ、目を瞑り、考える。その様子を、2人はじっと見る。

「良いだろう」

以下略



361: ◆zPnN5fOydI[saga]
2017/02/18(土) 20:23:41.04 ID:AHr53rOv0

「恐縮です! あと・・・」

 青葉は机越しに見を乗り出し、提督の耳で、小さく言う。

以下略



362: ◆zPnN5fOydI[saga]
2017/02/18(土) 20:24:10.79 ID:AHr53rOv0

 青葉は身を起こし、提督に微笑む。提督も青葉に微笑み返した。

 一方で山雲は、新たな心配を抱えた。資金の問題でああった。

以下略



363: ◆zPnN5fOydI[saga]
2017/02/18(土) 20:26:01.09 ID:AHr53rOv0

 青葉は山雲の手を引っ張り、執務室を出る。そこには、山雲の姉、朝潮がいた。

 朝潮は山雲に対し優しく微笑み、入れ替わりで執務室に入っていく。

以下略



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