359: ◆zPnN5fOydI[saga]
2017/02/18(土) 20:21:35.54 ID:AHr53rOv0
提督は、青葉と山雲の話を、興味ありげに聞いていた。メモもとっていた。
出撃の計画のみを優先して、鎮守府の内情に耳を傾けない自分を恥じていた。
360: ◆zPnN5fOydI[saga]
2017/02/18(土) 20:22:33.98 ID:AHr53rOv0
提督はメモを見つめ、目を瞑り、考える。その様子を、2人はじっと見る。
「良いだろう」
361: ◆zPnN5fOydI[saga]
2017/02/18(土) 20:23:41.04 ID:AHr53rOv0
「恐縮です! あと・・・」
青葉は机越しに見を乗り出し、提督の耳で、小さく言う。
362: ◆zPnN5fOydI[saga]
2017/02/18(土) 20:24:10.79 ID:AHr53rOv0
青葉は身を起こし、提督に微笑む。提督も青葉に微笑み返した。
一方で山雲は、新たな心配を抱えた。資金の問題でああった。
363: ◆zPnN5fOydI[saga]
2017/02/18(土) 20:26:01.09 ID:AHr53rOv0
青葉は山雲の手を引っ張り、執務室を出る。そこには、山雲の姉、朝潮がいた。
朝潮は山雲に対し優しく微笑み、入れ替わりで執務室に入っていく。
364: ◆zPnN5fOydI[saga]
2017/02/18(土) 20:26:31.85 ID:AHr53rOv0
「はい、どうしました?」
「え〜と・・・その、お金の問題が・・・」
365: ◆zPnN5fOydI[saga]
2017/02/18(土) 20:27:00.39 ID:AHr53rOv0
家庭菜園の許可を得られたのは確かに嬉しい。
しかし、それなりに大規模でなくては、鎮守府への貢献には、とてもならない。
366: ◆zPnN5fOydI[saga]
2017/02/18(土) 20:27:45.32 ID:AHr53rOv0
「山雲」
山雲の肩を、誰かが叩く。朝潮であった。
367: ◆zPnN5fOydI[saga]
2017/02/18(土) 20:28:19.79 ID:AHr53rOv0
山雲はうつむき、黙りこむ。
もしも全てが、山雲の計画通りに進んでいたのなら、山雲は自分から、これを朝潮に話すだろう。
368: ◆zPnN5fOydI[saga]
2017/02/18(土) 20:29:03.21 ID:AHr53rOv0
朝潮は隈のある顔で微笑みながら、山雲に話しかける。
しかし山雲は、曖昧に頷くことしかできなかった。
562Res/249.96 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。