183: ◆SjWXMdM6SY[saga]
2017/01/24(火) 01:00:02.18 ID:AHbnpA6mo
ほむら「……例えば、の話なんだけど。あなたは…さやかや杏子に嬉しいけどされたくないことをされたら…どうする?」
マミ「えぇと…どういうこと?」
例えがよくなかったせいか、私の話を聞いたマミは首を捻る
184: ◆SjWXMdM6SY[saga]
2017/01/24(火) 01:00:52.41 ID:AHbnpA6mo
マミの回答に納得がいかず、何か適当なことを言っているのではないかと疑惑の念を込めた視線を向ける
それに気づいたのか、マミはいつものように微笑むと小さい子供を諭すような口調で語りだした
マミ「確かに、それだと色々悩んじゃうわね。だとしても、多分その行動自体を悩んだりはしないんじゃないかしら」
185: ◆SjWXMdM6SY[saga]
2017/01/24(火) 01:01:55.60 ID:AHbnpA6mo
マミ「……じゃあ、私はそろそろ行くわね」
ほむら「わかったわ。その…ありがとう……」
マミ「……鹿目さんと何があったのかわからないけど、無理に本当のことを話せとは言わないわ」
186: ◆SjWXMdM6SY[saga]
2017/01/24(火) 01:02:53.59 ID:AHbnpA6mo
ほむら「難しく考えず、私が何を思っているのか、何が言いたいのか……」
マミの回答を受けて改めて考え直してみたが、問題は何ひとつ解決していない
作り話として提示した、抱き着くならあの答えで十分なのだが、私の場合はそれとは比較にならない程のもので
187: ◆SjWXMdM6SY[saga]
2017/01/24(火) 01:03:28.47 ID:AHbnpA6mo
まどか「あの…ほむら、ちゃん……」
ほむら「まどか……」
まどか「……こんなところで、何してたの?」
188: ◆SjWXMdM6SY[saga]
2017/01/24(火) 01:04:14.36 ID:AHbnpA6mo
会話が思うように噛み合わず、沈黙が続く。何か話をしようと口を開こうとした、丁度そのとき
私よりも先に、椅子に座りもせず離れて立つまどかの声が静かに響く
まどか「……ねぇ、ほむらちゃん」
189: ◆SjWXMdM6SY[saga]
2017/01/24(火) 01:04:54.27 ID:AHbnpA6mo
まどか「……ほむらちゃん。その、お風呂では…ごめんなさい」
まどか「わたし…ほむらちゃんにひどいことしちゃって、それで……」
まどか「ほむらちゃんだってあんなことされたくなかったと思うし…とにかく、ごめんね……」
190: ◆SjWXMdM6SY[saga]
2017/01/24(火) 01:05:47.83 ID:AHbnpA6mo
そう言うと同時に、まどかは正面から私にぎゅうっと抱き着く。その行為に先ほどのようないかがわしさは無く
抱き着いてきたまどかの体は、嫌われてしまうかもしれないという恐怖で微かに震えていた
まどかは背中に手を回すと、私の貧相な胸に顔をうずめる。思いもしない不意打ちに鼓動が激しく脈打つ
191: ◆SjWXMdM6SY[saga]
2017/01/24(火) 01:06:44.37 ID:AHbnpA6mo
まどか「……わたし、お風呂場でほむらちゃんに抱き着いちゃったでしょ?いきなりで、びっくりしたと思うんだけど」
ほむら「えぇ……」
まどか「最初はね、ただ見てただけのはずなんだ。真っ白な背中と、真っ黒な髪の…綺麗なほむらちゃんの姿を」
192: ◆SjWXMdM6SY[saga]
2017/01/24(火) 01:08:01.71 ID:AHbnpA6mo
まどか「でも、ね。結局のところお風呂であんなことをしちゃったのは……」
話そうとしていることに気づいてしまった瞬間、まるであちらとこちらの時間軸の分かれ道が決められたように
頭の中でガチンとレバーか何かが切り替わったような音が響いた
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